さすがに知らなかった

　先日元南海いホークスの投手として活躍した渡辺泰輔といいう方が81歳で亡くなったという訃報に接しました。在籍したのは'65～'72年までの８シーズン。以下の動画の１分46秒にその渡辺泰輔が紹介されています。新聞紙面からの転載のようで画像ははっきり言って劣悪です。

1972年　南海ホークス選手名鑑　↓

51年前の選手名鑑によると慶応高校（神奈川）から慶応大学を経て'65年に南海に入団しています。出身は福岡・直方のようです。背番号は20番。慶応大在籍時には当時の東京六大学リーグで初となる完全試合も達成しています。

　現役引退後は実業界に進出したようでさすがに私もこの方の存在を知りませんでした。南海でコーチを務めたり解説者にでもなっていれば知っていたことでしょう。しかも私がプロ野球に興味を持ち始めたのは今からちょうど50年前の'73年。よっぽど活躍していれば知っていたかもしれませんが、通算で50何勝では知りません。

　しかしこの'72年の選手名鑑を見ていると時代を感じますね。広島の監督として黄金時代を築いた古葉がコーチとして在籍していたり、監督・ノムさん、ヘッドコーチ・ブレイザーの後に出てくる沼沢康一郎コーチはのちにヤクルトでもコーチを務め、荒川監督、広岡、徳武両コーチらと共に「早稲田カルテット」と呼ばれた人でした。今はこの方の息子さんが日本を代表するドラマーとして活躍しており、あのプリンスのバンドにも在籍していた他、今はシアターブルックという日本のジャムバンドのドラマーとして活躍しています。

　この頃からホークスと慶応大とのパイプはあったんですね。今は柳町や正木をはじめ、ルーキーの廣瀬隆太も加わって一大勢力を築いています。