萬収集家「ワタナベ」の珍事件簿

私は萬収集家「ワタナベ」。
名前はまだ、ない。
いや、ある。見た感じ、ある。
そこはかとなく苗字だ。

メディアに映し出される事件では物足りないあなたに捧ぐ。
新感覚の珍事件をご堪能ください。



■事件簿の目次はこちら。


■2012.1.25ウェブマガジン「yama & shima ZINE」に事件掲載はじめました。

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事件簿その127 「寝床事件」

皆様、ご無沙汰しております。




萬収集家「ワタナベ」です。




2015年再開していこうと思います。




2013年8月14日。




実家に帰省の2日前、母から一本の電話が鳴る。




先に実家に帰省していた妹が、おたふくかぜになった。




親戚の集まる宴会も急遽中止。




私はおたふくかぜにかかったことがない。




成人してからのおたふくかぜは、




精子にも影響が出る可能性があるため、




自宅には入れさせられない。




ということで、私は自宅から30メートルほど離れた祖父の家に泊まることになった。




地元に着き、家の前を通る。




庭には父がいた。




父も保菌している可能性があるため、





遠くからお互い手を振るだけ。





何?この味わったことない距離感!!





自宅を通り過ぎ、祖父の家に到着。





久しぶりに話す祖父・祖母との時間が心地いい。




今日の寝床が気になり、祖母に聞く。




私:「ばあちゃん、おれ今日どこで寝りゃーええん?」




祖母:「二階で寝んさい!」




私:「あれ?ばあちゃん二階で寝るんやめたん?」




ここで、事件が起こる。




祖母:「いや、一週間くらい金縛りが続いて、




怖ーなって、二階で寝るんやめたんよ。」




…孫をどこで寝かせよーとしとんな!




怖くなった私は、明け方まで帰ってこれず、




昼間、寝ることにした。

ご無沙汰しております。

私は、萬収集家「ワタナベ」。


2012年から、事件の報告を再開したいと思っています。


またよろしくお願いいたします。


私ごとですが、ウェブマガジン「yama & shima ZINE」に事件記事を掲載し始めました。


過去の作品を、再校し、読みやすくして、完全版でお送りしていますので、


遊びにいらしてください。


http://mauai.gonna.jp/yamazine-shimazine


萬収集家「ワタナベ」の珍事件簿-yama & shima ZINE

事件簿その126 「広島弁事件」

現在、風疹中の萬収集家「ワタナベ」です。




この事件の報告をもって、しばらく収集の旅に出たいと考えています。




今まで愛読していただいた皆さん、本当にありがとうございます。




収集物が堆くなってきましたら、戻ってまいります。




旅の前に、今回はこんな珍事件。




大学1年の6月頃だっただろうか、私の家で友人と宅飲みをすることになった。




ささくれを触っていると、血が出始めた私。




キッチンに立っていた友人に




「サビオたわん?」




「え、え?!」




「上のサビオたわん?」




「サビオって何?た、たわん??」




私は、上の棚にあるばんそうこうを取ってほしかった。




それで、小さい子だったので手が届かないか尋ねた。




その年の8月、ピーターパン事件 でお馴染みのいとこの兄と家族で飲んだとき、




私はこの話を切りだした。




すると兄も話し始めた。




兄が学生の頃。高速道路を走っているときのこと、




前方を走るトラックの青いビニールシートの補強が甘く、




飛んできそうだった。




「あれ、はやってきたらおといしぃのー。」




と呟く兄。




助手席の友人が「はやるって何??」




「はやるって風で飛ばされることじゃろーが!!!」




「おといしぃって何?」




「恐ろしいよりもっと恐いことじゃろーが!!!」




そんな恐いのクラス分けないわい!!!




その日、食卓を彩る料理の中に、ふかしたじゃがいもがあった。




父がおもむろに口を開く。




「このいもちょっといぐいーのー。」




ん?いぐい!??




私はこのとき初めて聞いた言葉だった。




父:「いぐいは標準語じゃろ?」




兄:「お前、ほんまに現役大学生かーー!?辞書で調べてみぃや!!」




口々に罵倒される私。




広辞苑を開き「いぐい」を探す。




やはり、ない。




父が言う。




「いぐいじゃないんで、




「いぐいぃーで!!!」




どっちもないわーい!!!




結局、この言葉の正体は、




えぐいだった。

事件簿その125 「サウナで聞いた感動的な話の結末事件」

あけましておめでとうございます。




更新頻度のピークは越えましたが、




質を落とさないよう事件の収集に励みたいと思います。




2010年もよろしくお願いいたします。




さて、今日は長編。




事件は昨年12月29日、静岡。午前9時。




15時まで、6時間の空きができた。長っ!!




とりあえず、大好きな温泉へ。




朝から贅沢にも露天風呂につかり、空を見ている。




それにしても6時間は長い。私は綿密な計画を立てることにした。




温泉1時間30分、岩盤浴2時間、温泉30分、広間で食事2時間。




完璧。私の立てた計画を感じて、雲もスムーズに流れ始めた。




冬場なかなか流せない汗を流そうとサウナへ。




5分経過。体中に汗が滲み始める。




10分経過。汗がダラダラ流れ始める。




サウナ内に設置されたテレビが、




広島の年末の天気は崩れると伝える。




親戚や中学校の同級生に会えることを喜びながらその予報を聞いた。




しばらくしてサウナの熱で意識が遠くなりそうになる。




いつ出ようか。それとも、もう少し汗を出そうか。




意識を保とうと私はテレビに目をやった。




「西川弘志」。




番組が始まった。




西川きよしと西川ヘレンの2男として生まれる。




15歳で両親の反対を押し切り、俳優デビュー。




3年後、歌手デビューも果たし、




反対していた親に自分の力を証明できたと感じていた。




しかし3枚目のシングルを出す頃には、




自分の周りにいた人が1人消え、2人消え・・・。




下積み時代を経験していない彼にその状況を打開する術はなく、




とうとう誰もいなくなった。




当時誰の言葉にも聞く耳を持たなかった彼だったが、




ある女性の言葉だけは心に響いた。




「このまま芸能界にしがみついていても意味がない。」




そして彼は飲食店のアルバイトを始め、




その女性と結婚した。




お客さんに料理を出したとき、「ありがとう」と言われ、




幼少時代に母ヘレンに料理をつくり、喜ばれたことを思い出した。




これだ。




彼は福岡の料理店で皿洗いから学び、経験を積み、




2008年に和食店「にし川」をオープンした。




彼は言った。




父の言葉「小さなことからコツコツと」の意味がようやく分かったと。




なんて素敵な話なんだろう。




私はサウナの熱のことを忘れ、テレビに熱中していた。




お客さんには毎日、新鮮な食材を、安く食べてもらいたいと考え、




飛ぶように働いている西川さん。




そんな西川さんの健康を一番気にかけている妻。




なんて素敵な夫婦。




しかしここで事件は起こる。




そんな健康のために、私は夫と一緒に青汁を飲んでい・・・




青汁のコマーシャルかい!!!




お申し込みは0120・・・




0120じゃなーわい!!!




おれの感動かえせーーー!!!




余分にかいた汗もかえせーーー!!!




どんだけ感動的なエピソード使っとんな、青汁!!!




飲んでみちゃろーかー!!!




ここで体力を使い果たした私は、




生まれて初めての岩盤浴で、3時間の眠りにつき、




あっという間に、6時間は過ぎていった。

事件簿その124 「今までに一番前後が気になってしまった事件」

11月28日、大学時代の友人の結婚式で神戸へ。




ホテルのロビーですれ違ったのは電話中の男性。




男性は齢70程の白髪でメガネをかけていた。




そして、すれ違い様に事件は起こった。




「いやー、カブトムシにはなれないよー。」




んんーー!?




どんな展開!?




スーツ、ビシッと決めとるくせに、何を強要されとんな!!




テントウムシなら結婚式の歌あるけど。




結婚式の余興でカブトムシ?!




11月28日、神戸のクラウンプラザホテルにて、




カブトムシを観た方、至急連絡願います。

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