はじめから


ショッピングセンター内にある

スターバックスで谷田とお茶をした。


予断だが、

スタバのスタッフの

キャラメルマキアート~

っていう声が聞きたくていつも注文する。

コーヒージェリーフラペチーノ~も捨てがたいが。。。


谷田は、僕が店長クラスの人材を探してるって言うと、

じゃ、Yさんでいいやんって軽く言って、

また連絡させるって自分のものみたいに言う。


知れないうちに脱サラして起業してただけあって

スピードが早い。

成功のコンセプトにも書いてある。

スピード スピード スピード!


話してるうちにわかったのだが、

起業といっても販売代行みたいだ。


メーカーが出したショップの運営をするだけなので、

資金がなくてもできる。

店舗の開業資金も不要だし、

商品の在庫リスク(売れ残りの損失)もない。


主に売上管理と、販売スタッフの管理が

業務となる。


ただ、その売上によって手数料収入が変わるし、

メーカーのブランドイメージにもかかわることなので、

その販売スタッフの教育や管理が十分にできなければならない。


ただ、誰にでもできるわけではない。

メーカーから依頼されないとできない業務だ。


谷田のショップは、勤めていたメーカーのひとつのブランドのショップだから、

ここ最近のアパレル不況で、

暗に会社の状況を、感じて自分から販売代行による脱サラ起業をえらんだか、

態のいいリストラにあったのかもしれない。


夕方のいままで、あんまり売れてなかったが、

聞き上手に徹していたら、

谷田は機嫌よかった。


こうやって時間をつぶしていて、

店に立たないほうが、売上が伸びそうだった。


販売スタッフは多いほうがいいっていうことではない。

ましてギャルショップに40前の男だ。


視線がスタバのスタッフに移る回数が増え、

貧乏ゆすりもテーブルがゆれるほどになったので、

僕は谷田の早く店に戻りたいっていう

アピールをしかたなく受け止めることにしたのだ。


僕は紙コップがのったトレイをもって席を立つと、


谷田も席をたって、「僕が片付けます。」


といってトレイを笑顔で、あわてて奪うから、

空の二つの紙コップはトレイの上で転がった。


そのとき…


次回に続く




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はじめから


夕方の来店客をターゲットに、

店頭のトルソーを変えようとしていたYさんは

そのボトムに何を着せようかと、決めかねていたままにして

僕に 向いてきた。


ギャル用のコムギ色ボディの下半身に何も着せてないのは

ちょっと見てられない。


「こんにちわ」 

って、営業スマイルで言われたので、


ここは、愛想のいい普通の笑顔で、

「こんにちわ」で返した。


このとき、Yさんに興味がわいていたのなら、

もっと引き寄せの強い、笑顔をつかったのだが。


谷田君のショップは、ギャルのショップだが、彼女は全然ギャルじゃなく


借りてるのか自前なのか、

ちょっと無理してる感がただよう、

3段フリルのデニムミニスカートにパーカーをあわせていた。


「彼女、フリーですよ。」

と、谷田が自慢げに口を挟み、


「山田さん、店とか手広くやってるから。」

とYさんにも自慢げに言う。

こんな感じで、いつも谷田は、

生地が織られていくように

人のつながりを作っていく。


彼女は、日本一の響きは、とうてい感じないほど、普通の人で、

僕には、ただ、「彼女はフリー」っていう言葉だけが、

少し誘惑的に、彼女の印象として残った。


マクドナルドのプレミアムローストコーヒーが無料になるという

販促のトレンドとなるニュースが飛び込んでくる、4ヶ月ほど前の話だった。


「じゃ二人携帯番号交換して」

谷田君はしきる。

次回に続く



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はじめから


(レッドシアターなら アパレルショップの店内のシチュエーション)



「日本一って  すごいなっ


何の日本一??」

と聞くと、


そのレジカウンターにめいいっぱい広げた左右の腕にのっかる顔は

僕の方を見てるようで、

実は店頭の通路を誇らしげに見てるのだ。


スタッフが、レジカウンター内から通路を見てると、

お客様がとっても入店しにくくなる。


このオープンの陽気がさめたら、それとなく教えてあげよう。


まして、このショップはファッションビルの一区画で、

通路からレジまで3メートルもないのだから。。。


接客ロールプレーイングの日本一ですよ~」


話をつっこんで聞いていくと、


それは全国でのコンテストなのだが、


社内の全国で、


全国にこのブランドは10店舗しかないらしい。


というと、通常1店舗1名参加するかしないかだから、


結局、想像するに、8人中の1番くらいだろう。


彼女、8分一ですよ~が、日本一ですよ~  で似てなくもない。。。


「紹介しますね、 Yさ~ん!!」

めっちゃ大きな声で、呼ぶ。


奥行き3メートルの10坪ほどの店だが、

鳴ってるパフュームがうるさくって聞こえにくいからだ。


  ディスコ ディスコ ワンルーム・ディスコ ♪

  ♪」( ̄▽ ̄」)」( ̄▽ ̄」)(L ̄▽ ̄)L ♪


えっつパフューム??


日本語のヒット曲を使って大丈夫か~??

お客さんが買い物どころじゃなくって、ワンルーム・ディスコ

になっちゃうよ~


谷田君!

┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

次回へ続く