はじめから






最初なので


相手にも失礼なく、ビジネスっぽい場所として


JR大阪駅にあるホテルの1階ロビー横の


喫茶店(グランヴィア)をチョイスした。




そもロビーに9時の待ち合わせの約束が時間になっても来ない。


すると携帯が鳴り、15分ほど遅れそうだから中に入って待ってて


と言われたので、一人アイスコーヒーを注文し、


(ここのアイスコーヒーは価格に見合うほど濃厚だ。)




生誕100年のキャンペーンで


やっと面白さのわかった太宰治の文庫を読む。




本があれば、待つのも全然苦にならない。


むしろ楽しい。


もう少し言えば待ちたい。


そして遅れてきた人が


「すみませ~ん。ほんとにごめんなさい。」


とか関係によってもちがうけど


そんな感じで言ってもらって、


「いいよ。」


僕は、そんなことがなかったかのように微笑んでる。


おっきな心の僕を見せたい。




本を読むのに疲れて


ぼっーと遠くを見てたら彼女が入ってきた。




30分以上たっていた。




「こんにちわ。」


って彼女が言うから


僕も「こんにちわ。」




向いの席に座るなり、


レジ精算のデータが合わなかったっていう。


そして


どんな打ち間違いをして、どうやって発見したかってことの


話を始め、こんなことがあるから


アパレルのショップは、勤務時間が長いっていうことを言い、


それでも私は大学時代から、ずっとアパレルでって


ちょっと自慢みたいな話もあり、


会社で一番にはなったけど、


冬のセールが一段落した1月末で、退職したのだという。




思い切って辞めたのに、


仕事してないのがわかったら、


春休みと春物立ち上がりで忙しいこの期間、


早速元の上司から、


短期の契約で応援を頼まれたらしい。





アパレル販売員はいつも人材不足だ。


売れるスタッフは特に。




あれっ


今日会った目的の話はどこへいったのだろう。




┐( ̄ヘ ̄)┌




次回に続く





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はじめから



谷田がそれほど言うなら間違いないだろう。

彼女も、うちの会社に興味があるんだろう。


そしてその日の夕方、事務員さんが退社した後、

スタッフが誰も入ってこないのを祈りながら、

思い切って電話をした。


しばらく呼び出し音がなって留守電に切り替わった。


これが困るんだ。

今度、何分後にかけるのがいいのか?迷う。

すぐにかけると、

礼儀に欠ける感じがするし

しばらくほっておくと熱意が足りない気がする。


そんなこと考えながら、発信履歴をみたりして

携帯いじってると発信してしまう。

よくあることだ。


「はい。」

と表情は見えないが、明らかに無表情な顔で出られるから、

テンションがあがらない。


こんなときはいつも下腹に力をいれて

声にハリをつけてがんばてしゃべる。

仕事のことで話がしたいんですけどっていうと

そうですねって感じなので

ちょっとほっとして、いつが大丈夫かをたずねる。

今日でも大丈夫ということで、

うれしくなって、

じゃ何時って聞くと

「仕事8時までなので。。。9時に。。。」

って言う。。。


フリーじゃないやん!

働いてるやん!

初めて会うのに、時間おそいやん!


それでも、待ち合わせの場所も決めて

「じゃ9時にね。」

って、ちょっと、にやついて電話を切って顔を上げると、

帰ったはずの事務員さんが、

そこに立って待っていた。

「よろしいですか?明日の予定ですが…」


戻って来て言うほどのことでも明日の予定を教えてくれる。


あぁ、せめて電話の最後は、

「それでは9時によろしくお願いします。」

にしておけばよかった。


(/ω\)

次回に続く


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はじめから


そのとき

スタバのスタッフが寄ってきた。

「こちらでお預かりします。」

だったか?

ニコニコ笑顔で手を差し伸べられるので,

いつもなんて言われてトレイを渡してるかわからない。


でもとにかくサービス、気配りがいいのだ。

それだけで癒される。



_____________



数日後に谷田から電話があった。

いつものように、

会社に入る前にコンビニで買った

JTのRootsの

缶コーヒーを左手で飲みながら

机の上に広げた繊研新聞を読んでるときだ。


余談だが、セブンイレブンではRootsは、あんまり売ってない。

nanacoの対象にもならない。

POSのデータによる、

売れ筋重視、利益率重視の品揃えは、楽しみに欠ける。


たまにしか売れないような商品や

売れ残りの商品があって

それとであったと時の喜びとなり、

自分のお気に入りの店となることがある。


街の商店がなくなっていく今日この頃、

ロングテール(実店舗ではロスになるあまり売れない下位20%の商品を収益源にすることができる)

が得意な特性を持つネットショップが

昔の商店のその役割を担うかもしれない。

と思ったりする。





「いまいいですか?」

「大丈夫。」

携帯電話のこのやりとりが面倒くさい。

「彼女にね、電話しました?」

「してないけど。。。」

「電話待ってますよ、してくださいね。」


あの日、谷田は僕に伝えたつもりだったらしい。

彼女をスカウトできそうなことを。


そういえば、谷田は

彼女がフリーだって強調してたし、

僕に電話番号の交換もさせた。


だからといって、相手の気持ちもわからないのに

いきなり電話もできないでしょ。


「何か勘違いされるんちがう??」


「そんな感じやったら、そっちに変更したらどうですか?」


「えっ~??」


自信満々に谷田が笑ってるのが見えて、

開いてた紙面の街角スナップの

かっこいい男の子とかぶって、

ちょっとにくらしかった。


アパレル業界にいながら、いつまでたっても

こういうのは苦手なのです。


「そっちって  どっち??」


┐( ̄ヘ ̄)┌



次回へ続く



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