当社では毎年12月ごろに

実施していた社員旅行。

 

今年は新型コロナウイルスの影響

により、中止となって

しまいました。

 

残念……。ショック!

 

 

 

 

そういえば昨年の社員旅行で

訪れた京都では、

 


海外からの観光客が

あちこちに見受けられました。

 

 

 

 

インバウンドが激減している今、

 

日本トップクラスの

観光都市はどのような

状態なのでしょうか。

 

 

 

 

今回はそんな疑問に

応えてくれる一冊、

 

 

『観光は滅びない 

99.9%減

からの復活が京都から

はじまる』

(星海社新書)を紹介します。

 

 

 

 

 

コロナ以前の京都は

「オーバーツーリズム」

 

『観光は滅びない』の

著者・中井治郎さんは

観光社会学が専門の

社会学者です。

 

 

 

現在は京都在住ということで、

 

観光都市の生活者の視点が

本書の中でも

活かされています。

 

 

 

 

そんな中井さんは前著として、

 

京都の観光公害に

スポットを当てた

 

『パンクする京都 

オーバーツーリズムと

戦う観光都市』を

刊行しています。

 

 

 

 

オーバーツーリズムとは、

地域の許容範囲を

超えて観光客が

殺到すること。ショック!

 

 

これによって街中や交通網の

混雑、ゴミのポイ捨て

などの問題や、

 

観光客と地域住民の

トラブルといった

 

観光公害が引き

起こされてしまいます。

 

 

 

 

 

毎年大勢の観光客が

訪れていた京都は、

 

住民の生活エリアと

観光スポットが

重なっていることもあり、

 

 

オーバーツーリズムが大きな

問題となっていました。

 

 

 

 

 

そんな京都の状況を

レポートした

 

『パンクする京都』

刊行から約1年。

 

 

 

 

 

京都は「観光客の激減」

という、真逆の悩みに

直面することとなったのです。

 

 

 

 

 

 

観光は「不要不急」?

 

『観光は滅びない』では、

京都の現状を踏まえながら、

 

新型コロナによって

日本の観光業がどのような

 

問題に直面しているのかを

紹介しています。

 

 

 

 

 

個人的に勉強になったのは、

想像していた以上に、

 

観光業が日本にとって

重要な産業と

なっていたことです。

 

 

 

 

 

日本政府は2003年頃から

「成長戦略の柱」として、

 

インバウンド誘致を

進めてきました。

 

 

 

 

 

その結果、

 

2019年には

訪日外客数が

3188万人へ急増し、

 

訪日外国人の旅行消費額は

過去最高の4兆8000億円

にまで到達。

 

 

 

 

中井さんは

このデータについて、

 

『たとえば日本に訪れた

インバウンドの消費を

「輸出」と考えるなら、

 

 

いまや観光産業は自動車、

 

 

化学製品に続いて外貨を

獲得している日本の第三の

 

輸出産業ということになる』と

解説しています。

 

 

 

 

 

これほど大きな

利益をもたらしてきた

インバウンドが「99.9%減」

ということが、

 

いかに緊急事態だった

のかのかが

よくわかります。

 

 

 

 

 

たとえば

7月からスタートした

「GoToトラベル」をめぐって、

 

 

新型コロナを

拡大させないためにも、

不要不急である観光は

控えるべきでは?

 

 

という意見が

よく聞かれました。

 

 

 

 

 

たしかに

 

一般の人にとって

観光というのは、

 

余暇で楽しむ、

 

まさに

「不要不急」の外出です。

 

 

 

しかし、日本経済の中で

観光業がいかに重要な

産業なのかを知ると、

 

 

 

 

 

「観光業が倒れれば、

 

経済が本格的な危機を迎える」

という政府側の事情も

よく分かります。

 

 

 

 

このあたりの捉え方の違いが、

「GoToトラベル」について

賛否が分かれる

理由なのでしょう。

 

 

 

 

 

コロナ以前に

戻るのではない、

新しい観光へ

 

『観光は滅びない』では、

 

京都の観光業界関係者への

インタビューも掲載されています。

 

 

 

 

 

新型コロナ下で浮かび

上がってきた問題を

どのように解消し、

 

 

よりよい観光を

生み出すのかという、

 

観光業界の人々の

前向きな視点が印象的です。

 

 

 

 

たとえ新型コロナが

収束したとしても、

 

問題が山積みだった

オーバーツーリズムの

観光に戻っては意味がない。

 

 

 

 

だからこそ、

 

これを契機に新しい観光の

形を生み出して

いこうとしている

人たちがいるのです。

 

 

 

 

 

新型コロナを

経て変わるのは、

 

観光業界だけでは

ありません。

 

 

 

 

 

 

例えば、

 

テレワークを導入した結果、

 

自宅のほうが働きやすい

社員の存在が判明し、

 

 

新型コロナ終息後も

在宅勤務の継続を許可する

企業が多数生まれています。

 

 

 

 

当社が属している求人業界も

 

また、

新型コロナの影響を

少なからず受けているので、

 

 

新しい取り組みが

必要になってくるでしょう。

 

 

 

 

 

『観光は滅びない』は、

新型コロナ下でのサービスや

働き方を考えるきっかけ

としても、

 

ピッタリの本だと思います。

 

 

ぜひチェックして

みてください!ニコニコ

 

 

『観光は滅びない 99.9%減からの復活が京都からはじまる』

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000345703

 

 

 

 

 

 

 

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