偉大なる皮肉・住宅ローン完済後編 | Short+α

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○何度か書いてきたが、今年の8月の引き落としを持って、長らく続いていた住宅ローンの返済が終わった。

 

○長かった。本当に長かった。マンションを買ったときはいったいいつになったら返済地獄が終わるのかと、未来があまりにも遠すぎて陰鬱になっていた。

 

○それでも、同じマンションを買った人達、そして、住宅ローンの返済を実際に体験している上司や同僚のサポート、あるいは慰みあいもあって、住宅ローンを地道に返すことができていた。

 

○ある程度住宅ローン返済が軌道に乗ると、今度は自分が後輩の住宅ローンについて相談に乗る側になった。

 

○と同時に、後輩の住宅ローン利率の低さに金融機関に憎しみを抱くこともあった。その金融機関で働いているのに。

 

○一方で、先輩社員からは私の住宅ローン金利の安さを羨ましがられた。そのあたりがこの国の住宅需要の推移を示しているとも言えるが、自分にそれはどうにもできなかった。

 

○住宅ローンを払うようになると、職場での雑談の中に何度も住宅ローンが出てくる。残りの返済額がいくらだとか、現時点で借り換えるとどうなるかとか、話のネタは尽きない。

 

○問題は、前述の通りまさに自分達が働いているのが金融機関であること。つまり、残りの返済額はともかく住宅ローンの借り換えにいくらかかるかが計算できてしまい、「今のままのほうが最終的には安くなる」という結論に至る。

 

○その上で、毎月懸命に返済していった。

 

○ある程度貯まった資金ができたら繰り上げ返済した。

 

○今から思うと繰り上げ返済せずに投資に回したほうが儲かったのだろうが、それは今から振り返った結果の後知恵であり、その当時に繰り上げ返済せずに投資に回していたら精神的に破綻していたであろう。

 

○今まで毎月月の初頭に給与口座から引かれていた住宅ローンが終わり、9月初頭に銀行口座を確認すると、これまで毎月引かれていた金額が引かれていないことを確認して、何とも言えない達成感と脱力感に包まれた。

 

○今のところ、住宅ローンに追われる夢を観ることはある。そして目覚めて、もう住宅ローンに追われなくていいんだという安心感を得られる。

 

○こんな思いをするなら家を買うのではなく借りれば良かったと思うときもあるが、それでも今の自分の選択を間違いとは思っていない。人生最大の買い物を無事に終えたからこそ、自分の選択を肯定する意識はどうしても働く。

 

○まあ、あとはマンション管理費と固定資産税が一生ついて回ることになるが……

 

 

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