○偶然のことかも知れないが、10月4日は日本の歴史に残る伝説の番組の第一回放送の日である。
○一つは昭和44(1969)年放送開始の「8時だョ!全員集合」。
○もう一つは昭和57(1982)年放送開始の「森田一義アワー 笑っていいとも!」。
○この二つの番組には似ている特徴が数多くある。
○まず、基本的に録画ではなく生放送番組であるということ。
○次いで、たくさんのお客さんの前に繰り広げられる公開番組であるということ。
○さらに類似点を挙げるとすれば、現在ではもう放送されることないであろう伝説の番組であるというところか。
○また、放送当時はここまでの大ヒット番組になるとは思われない番組であった。長期に亘る放送になるとは想像されなかったどころか、放送開始直後はほとんど話題に上っていなかった。
○さらに、前者のザ・ドリフターズ、後者のタモリこと森田一義は、このような番組のメインに据えるとは誰も想像していなかった。全くの無名人ではないが、局を代表するような番組のメインを務めるというのは抜擢以外の何物でもなかった。
○さらにここにもう一つの偶然が見つかる。それは、年齢。「8時だョ!全員集合」放送開始時のいかりや長介氏の年齢、37歳。「森田一義アワー 笑っていいとも!」放送開始時の森田一義氏の年齢、37歳。
○ちなみに、全くテイストの異なる番組であるが、こちらも長寿番組である「太陽にほえろ！」の放送開始時の石原裕次郎氏の年齢、37歳。
○おそらく、それまで一つ一つ実績を積み上げてきた人に対し、人生を爆発的に飛躍させるチャンスがこれぐらいの年齢のときに訪れるのだろう。
○あるいは、それぐらいの年齢であるからこそ、一つの責任を任せられると周囲は判断したのであろうか。
