【喚呼】(かんこ)
大声で呼ぶこと。また、その声。集中していると本当に耳に届かない。
【官庫】(かんこ)
本来の意味は官有の倉庫。転じて国家財政のこと。常に足りないが、だからといってこれ以上の負担を引き受けなければならない義理はない。最低でも上の世代が得ていたよりも多い権利を、上の世代が果たしていたよりも少ない義務で国民様に上納するのが国の役目である。
【官戸】(かんこ)
唐代の中国で、官に所属していた賤民の一種。また、日本の律令制における国家直属の奴隷。藤原氏に対する不評があるのは当然だが、これを無くそうとしたことは評価すべきである。
【官戸】(かんこ)
宋代以降の中国で科挙に及第して官僚となった者の家。科挙に受かれば本人だけでなく家族全員がいいくらしができるため倍率は激しく、かの時代の受験事情に匹敵するのは団塊ジュニア世代の受験事情だけである。
【歓呼】(かんこ)
喜んで大きな声を上げること。落選した選挙事務所の前でこれをやると事務所の中の人からムチャクチャ睨まれる。
【簡古】(かんこ)
簡素で古色を帯びていること。意図的にこのような装飾をしても本物には勝てないが、本物より快適でもある。
【諫鼓】(かんこ)
中国の伝説上の聖天子が君主に諫言をしようとする者に打ち鳴らさせるために朝廷の門前に設けたという鼓(つつみ)。自分の言葉はこの価値があると考える図々しさを持つと、ヘルメットを持って棒っきれを振り回す偏差値三〇の愚人ができあがる。
【鹹湖】(かんこ)
塩分濃度の高い湖のことで、塩湖(えんこ)ともいう。死海のように濃度次第では浮かぶ。なお、実際に行った人の感想によると、塩っぱさよりも苦(にが)さのほうが強いという。
【感悟】(かんご)
感じて悟ること。「言わなくてもわかるだろ」と文句を言う人の脳内のみに存在する。
【款語】(かんご)
親しく語り合うこと。居酒屋でのこの光景は、誰もがこうというわけではなく、主として年長者だけがこう思っている。
【歓娯】(かんご)
喜び楽しむこと。学力が乏しいと下ネタと差別しかこれの材料とできない。