偉大なる皮肉・幼少期のヒーロー編 | Short+α

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7月22日を7/22と書く文化ではそうでもないが、22/7と書く文化だとちょっとした騒ぎになる。
この割り算の商を考えるととある数字が見えてくるから。

○団塊ジュニア世代の幼少期、幼稚園児や小学校低学年向けの雑誌では、最初の数十ページが読者をターゲットとしたグラビア写真であるのが当たり前であった。

 

○グラビア写真と言っても性的なものはない。映っているのは特撮ヒーローであったり、アニメ作品であったり、最新のオモチャであったりする。

 

○子供向けの特撮として思い浮かべるのは、ウルトラマン、仮面ライダー、戦隊ヒーローといったところを思いつくであろう。そして、その思いつきは正しい。

 

○その他の特撮作品やアニメ作品となると、さほど頻度は高くなくなる。それでも取り上げられることがある。

 

○私は関東地方に生まれ育った身であるため、観ることのできたテレビのチャンネル数も多い。その中には、東京12チャンネル、現在のテレビ東京も含まれる。

 

○そして、テレビ東京とそのネット局でしか放送されない特撮作品やアニメ作品も存在する。

 

○こうなると、そうした雑誌のグラビアを飾りながらテレビで観ることのできないヒーローがいるということになる。

 

○私はテレビでその作品を観ることができたが、地域によってはその作品を観ることができないところもあった知り、自分が当たり前に観ていた作品を、地域の事情で観ることができなかった人もいたのだと思い知った。

 

○ちなみに、デパートの屋上などで開催されることの多かったヒーローショーは、北は北海道から南は沖縄まで日本全国を渡りゆくものであり、子どもにとってはテレビで観ていたヒーローが目の前にいるという感動を得るものであったが、それはテレビで観ることができた者だけ。

 

○テレビでは放送していないのにヒーローショーの営業がやって来るとなると、おそろしく乾いた空気に包まれたという。

 

○実体験した人に聞くと、「俺は雑誌で見たヒーローが目の前にいるからそれなりに嬉しかったけどテレビでやってないから他のヒーローより感動が薄いし、雑誌を読んでない同級生は全く興味なかった」とのこと。

 

○基本的にフィクションのヒーローがグラビアを飾っていたが、たまに実在の人物が登場することがあった。

 

○ボクシングの具志堅用高選手や、プロレスのタイガーマスク選手、そしてプロ野球選手もグラビアに登場することがあった。

 

○するとどうなるか?

 

○フィクションと現実の境界は理解できるのだが、接点があやふやになる。

 

○具体的には、テレビでボクシングの具志堅選手を観たり、プロレスのタイガーマスク選手を観たり、あるいはプロ野球を観たりといった行為が、ウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ヒーローの番組を観るといった行為とあまり変わらなくなる。

 

○ただ、スポーツは負けることがある。プロ野球に至っては異なるチームのファン同士が勝ち負けで分かれることになる。

 

○なお、上記は全て男児向けを前提とした話であり、女児向けになると上記の話は全く当てはまらない。

 

○現在のジェンダー問題を考えると、このような考えは許されない話であろう。

 

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子供の頃のヒーロー

 

 

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