○倒れるまでこき使われた職場には、今でも昭和で計算しているプログラムがある。その職場を離れてからもう10年以上経過しているので現在どうなっているのか知らないが、何ら手直しされていなければ、あと10ヶ月後に昭和100年問題が巻き起こる。
○昭和100年問題とは、西暦2025年を昭和で記すと昭和100年となってしまう問題である。コンピュータプログラム内部の年の計算が数字2桁であるとき、今年であれば昭和99年なので2桁でどうにかなるが、来年は昭和100年なので桁が足らなくなる。
○昭和100年を迎えたプログラムが何を起こすか私は知らない。作った本人であるが、作った当時は「後で問題になるのはわかっているが、今は昭和で2桁で頼む」と言われたのでその通りにした。
○後で問題になるのはわかるがどのような問題になるのかは知らん。直せと言われても、恩も義理もない、あると言えば恨みしかないところがどうなろうと知ったことではない。
○もう一つ前の職場に関連して言うと、VBAは直せん。業務の多くをExcelで自動化するべくVBAにしたが、あれらの中にはバグがあるのが含まれている。バグがあるが直しかたは知らん。知っていても直す意欲は、無い。
○それは社会人としてどうなのかと思うかも知れないが、社会人だからこそ、できないものはできない。
○どういうことかというと、当時の職場の面々が独立して別会社となり、私が作ったプログラムをはじめとする資産が別会社の物となった一方、過労で倒れたということもあって私は今の会社に留まったので、プログラムと私の接点が完全に離れたのである。
○さらにそのあと、私が銀行に異動することとなって、プログラムとの接点だけでなく元職場との接点が完全に離れた。
○なので、今となっては足を運ぶこともない職場であと10ヶ月もすると時限爆弾的に昭和100年問題が起こることとなる。起ころうと知ったことではない。
○一応宣告しておくが、過労で倒れる前に「このままでは2025年に大問題になる。それまでに直さなければいけない」と忠告はしていた。それを無視したのは職場のほうである。
○どうしても直せというのであれば、それは別会社との取引ということになる。それなりの費用が掛かるし、そもそも個人名指定での取引は不可能とは言わないが困難である。
○まあ、いくら何でも私にそこまで執着はしないであろうし、さすがに2025年を無事に迎えるだろうとも考えている。
○何か起こったら、そのときはちょっとした騒ぎになるだろう。そのときは赤の他人として傍観することとする。