○親の相手をさせられることの大部分は面倒事である。
○「悪いけど××してくれない」に応じていられるヒマはない。
○病院に同行してくれないかと頼まれること自体面倒なのだが、もっと厄介なことにそれが仕事中のいきなりの呼び出しであったりする。
○親が入院していても安心はできない。入院中の親から仕事中に日用品を持ってきてくれと頼まれる。
○仕事中だと断ろうとしても、「二時間ぐらい抜け出せるだろ」と平然と口にする。
○親が介護施設に入所しても安心できない。親の通院に同行してくれと介護施設からいきなり呼び出しを受ける。無論、そんな暇はない。
○取引先に土下座してどうにかして休みを取って、片道三時間掛けて親の通院先まで行っても、何もすることがない。
○介護施設から救急搬送の知らせがいきなりやってきて、仕事中であろうと何だろうと関係無しに呼び出される。
○なお、本当に救急搬送であるとは限らない。実体験で言うと日帰りでどうにかできる通院である。
○介護施設から追い出される形で自宅に戻されるとさらなる地獄が待っている。具合が悪くなると問答無用で救急車呼び出しになり、問答無用で家族の同行が求められることとなる。
○なお、ここでいう救急車呼び出しとは、生命の危機にかかわる話ではなく、家で寝ていれば治ると医師にも言われる内容である。
○しかし、救急車の同行=事前連絡無しでの強制休暇となり、有給休暇の残日数が減る。休暇と言っても休暇ではなく、待合室で何もすることなくボ~っと過ごすだけである。
○ボ~っとして時間を過ごすと言っても全く疲れないわけではないどころか、むしろ疲労は増す。
○しかも、終わったら親をタクシーに乗せて帰宅する。つまり、入院するまでもない結果である。
○これでようやく家に帰ったとしても、それは終わりではない。その後で家の中の用事が待っている。
○ここでいう用事に親の介護も含まれている。
○何が問題かというと、私は両親の介護を一手に引き受けているという点である。
○さらに問題を挙げるとすると、私には兄がいるはずなのに、兄は介護に全く関与していない点である。
○電話をしても「仕事中だから」(俺も仕事中だ)、「今は無理。抜け出せない」(俺だって抜け出せない)、という回答で拒絶される。おかげでこちらは仕事中に無理を言って抜け出すこととなる。
○こんなのが続いたら待ってるのは俺の失業だ。
○なのでブチ切れた。「こんなことで呼びつけるな」「こんなことで呼び出すな」「自分でやれ」「代行業者あるからそっちに頼め」、……、他にも色々言った。空気は悪くなったが後悔していない。
○なお、現在は父が要介護施設入所中、母は自宅にいるがヘルパーさんに任せている。私にはもう無理だ。


