○タマゴの値段が上がっているときはさかんに報道されていたが、値段がだんだんと下がってきたら報道が完全に消えた。
○同じことは野菜についても言える。値上がりはニュースになるが、値段が落ち着いてきて値下がりしてくると報道は消える。
○年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用成績がマイナスだと大々的に報道されるが、プラスだと全く報道されない。
○同じ日に投開票があった京都市長選挙と前橋市長選挙で、前橋市長選挙だけが大々的に報道された。
○報道の自由度ランキングが低いことについては報道されるが、その理由が記者クラブ制度の閉鎖性にあることは報道されない。
○HPVワクチンは危険だという間違った報道を繰り返してきたが、HPVワクチンに危険性がないことが証明されたことは報道しない。
○HPVワクチン接種を取りやめたことが国際問題化する報道はするが、取りやめる原因となった自らの報道については全く伝えない。
○インタビューの全容を報道することなく、都合良い部分だけを切り取って本人が言っていない内容を作り出す。
○国内世論が賛否両論になっている、もっと言えば賛成のほうが多くなっている案件について、反対意見だけを報道する。
○それが選挙の争点となり、選挙の結果で賛成意見が勝ってもやはり、反対意見だけを報道し続ける。
○こうした報道に対し田中角栄は「第四の権力」と呼んだ。この概念は田中角栄が生みだしたものではなく世界の各地で捉えられるようになった概念である。
○これに対し、ネットの普及によって「第五の権力」が登場した。報道の権力を制御するネットでの情報修正能力である。
○たとえば、個人的にはX(旧Twitter)のコミュニティノートはかなりの威力を示すのではないかと期待している。
○無論、第四の権力は凄まじいまでの反発を示しているが。