偉大なる皮肉・通じない言葉編 | Short+α

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「既存メディアを利用せずに自ら情報を発信」って書くと最新のネット事情に思えるけど、紀元前にユリウス・カエサルがやったことなんだよなあ。

○平安時代叢書を書いているうち、一点、気が付いたことがある。

 

○表現に対する適切な単語なのに「この単語は結構難しい単語だし、読者がわかるかな?」と思って別の単語に置き換えると、かえって意味が通じなくなる。

 

○そんなことをするぐらいなら、難しくて通じないだろうと考えた単語をそのまま使った方がいい。

 

○どういうことかというと、自分が考えているほどその単語は難しくはないということである。

 

○さらに言えば、平安時代叢書は日本語で書いている歴史小説である。たまにビジネス用語のカタカナ語を使うことがあるが、大部分は日本語の単語である。日本語の単語の多くは漢字の組み合わせである以上、漢字がわかれば意味も推測できる。

 

○さらに、適切な単語が無い場合は漢字の組み合わせで新しい単語を作ることがある。重要なのは言いたいことが何なのかであって、それが日本語として通用するかどうかは別物である。

 

○だったら何度か使っているカタカナ語は何なのか、漢字じゃないから文字からでは意味がわからないじゃないかと言われれば、その通りと答えるしかない。

 

○そこで私はカタカナ語を書いたあとで、その意味を書くことにしている。

 

○ちなみにこれは、平安時代叢書を書いているうちにできあがった習性というわけではなく、システムエンジニアとしての日常である。

 

○コンピュータシステムを書くときはどうしても専門用語や難解な用語を使わなければならないことがある。そして、カタカナ語の頻出度合いも高い。

 

○それでいて、コンピュータシステムのプロではない人に向けて文書を書かなければならないことが多い。こうなると、まずは用語を一度だけ使い、次に用語の説明をする文を本文中に記し、そのあとで既知の用語であるという体裁で用語を使うと、話がスムーズに進むこととなる。

 

○企業秘密なので公開するわけにはいかないが、私が作るシステム基本設計書の文体は、平安時代叢書の文体そのものである。

 

○そんなものは作者本人しか把握しない話であろうが。

 

 

 

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