偉大なる皮肉・クイズダービー編 | Short+α

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○月曜日に書き記すのもなんだが、本日の記事は、かつて一世を風靡した伝説のクイズ番組の「クイズダービー」について。

 

○ちなみになぜ今日の記事として書き記したかというと、最終回を迎えたのが平成4(1992)年の今日だから。

 

○昭和生まれのオッサンならば「倍率ドン、さらに倍」や「はらたいらさんに全部」というフレーズに反応を示すであろうが、その反応を生み出したのがこの番組である。

 

○この番組はクイズ番組であり、芸能人が参加する回もあったが基本的には一般人が参加する番組であった。

 

○画期的であったのは、その芸能人や一般人がクイズに解答するのではなく、解答者の中からクイズに正解するであろう人を予想し、持ち点の中から何点を掛けるかを宣言するのである。

 

○クイズに正解する可能性が高いと思われる解答者であれば倍率は高く、あまり正解しないであろうと思われる解答者であれば倍率は低くなる。

 

○問題が出題された後で出演者は解答者の中から誰かを選ぶ。正答率が高ければ倍率2倍、低ければ倍率10倍という具合に、問題ごとに解答者一人一人に倍率が設定される。そのときの司会者のフレーズが「倍率ドン」。オッサンはこのフレーズにも反応する。

 

○この番組において驚異的な正答率を記録していたのが、漫画家のはらたいら氏。「はらたいらさんに全部」というフレーズは、正解率が高いはらたいら氏に持ち点の全てを賭けるという安全策を意味するフレーズになっていた。

 

○なお、その日の放送のうちの最終問題は倍率が2倍になる。「倍率ドン、さらに倍」はこのときのフレーズである。

 

○放送時間は毎週土曜の夜7時半から30分、放映局はTBS系列。つまり、8時だョ!全員集合につながる前番組として君臨しており、全員集合と合わせて高視聴率を稼ぎ出していた。

 

○ただし、最初から高視聴率番組であったわけではない。当初は低視聴率に悩み、試行錯誤に加えて、スポンサーであるロート製薬の以降もあって番組は存続。放送開始から半年を経た頃に視聴率20パーセントを獲得したことで安定した番組となった。

 

○この番組が終わりを迎えたのが平成4(1992)年の今日である。終わりを迎えたきっかけは裏番組に新たなクイズ番組である平成教育委員会が誕生したこと。

 

○下降気味になっていたクイズダービーも終わりを迎える前に様々な試行錯誤を試みたが、いずれも視聴率低迷に勝つことはできなくなった。

 

○それでも一時代を築き上げたクイズ番組と言うこともあって、スペシャルで何度か復活している。ただし、この番組を作り出した大橋巨泉氏が亡くなってしまった今となってはそのスペシャルもあり得なくなっている。

 

○おじいちゃんといっしょ第15話のこれのネタ元もこの番組である。

 

 

 

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