偉大なる皮肉・あの日からの言葉編 | Short+α

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もう、気温が体温を超えることは諦めた。
そっちは諦めたが、せめて、風呂の温度を超えるのはやめてくれ。

○以下は、平成7(1995)年の今日、そして、それからの復興を実際に体験した人、特に不届き者達の実相である。

 

○「震災で被災したから援助してくれ」が結婚詐欺師達の間で流行した。

 

○神戸に浮気相手が住んでいる人が「そろそろ神戸の実家に行かないと」という理由で浮気相手の元に通っていた男がいた。

 

○家屋撤去を無料で引き受けると謳っているので頼んだら、撤去そのものは無料でも、撤去中で想い出の品が見つかったので工事をいったん止めて欲しいと頼むと、機械を止めるのに必要だからと1回止めるたびに3万円を請求する業者だった。

 

○いきなり住まいを無くした人が多かったので、普段なら絶対に見向きもされないであろう物件を高値で貸し出そうとする不動産屋が続出した。

 

○災害からの復興計画を圧倒的大多数の被災者が納得していたのだが、一部のプロ市民が暴れ出してメディア露出を繰り返し、「市民の反対を押しきる行政」という構図を作りだした。

 

○宗教にとっては絶好の布教機会であるために被災地に集結したが、強引な布教は嫌われるからと考えて、どの宗教団体も童話の「北風と太陽」における太陽たらんとするという、かえって不気味な光景が展開された。

 

○大学の中にはボランティアに行けば単位を出すとした大学があったため、ボランティアをする意欲はないが単位も厳しいという学生が被災地に集結してしまった。そのため、やる気が全く無いのにボランティアとして被災地に行き、とにかく何もしないという学生が続出してしまった。

 

○意欲のあるボランティアも被災地に多く駆けつけたのだが、その上に、本来なら行政や企業などから資金が出ているのに、「ボランティアは無償でするものだ」という思い込みを利用して、金銭を全部懐に入れてボランティアを無料でこき使う企業が多発した。

 

○被災者に役立ててもらおうと支援物資を送るが、「捨てるぐらいなら送ってあげよう」というゴミを送りつける者、畳んですらいない古着、マジックで「がんばって」などと書いてあっていったい誰が着るのかと言いたくなるシャツが殺到した。

 

○被災者を支援するという名目で、無料、あるいは安値で食事を提供していたせいで、震災で全く影響を受けなかった近所の食堂を倒産させてしまったというケースが出てきた。

 

○震災についてまとめた本を書いていたところでオウム事件が発生したため、前書きや後書きで震災とオウムとをむりやりこじつけた支離滅裂な内容になった本が続出した。

 

○このあたりのことはこちらの著作が詳しい。

 

 

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