偉大なる皮肉・株主優待編 | Short+α

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時代の進化が進めば嗅覚も伝達できるようになるであろう

そしておそらく、そのときはシュールストレミングがテロ的に用いられるであろう

○特定の株を買う理由の一つに、その会社からの株主優待が目当てというところがある。

 

○株主優待は企業の業績が悪化しても提供できるというメリットがある。

 

○どういうことかというと、今期の業績が悪かったために株主配当が期待できないが、だからと言って株主が株を手放して株価が下がるのは控えたいという思惑が存在するとき、その企業が提供できるサービスを株主に提供することで株価の値下がりを防ぐことができるというのは、割といい考えの施策である。

 

○例えば全国チェーン展開している企業で、日本全国どの店でも一割引になるなんていうのは、その企業が提供できるサービスとしてわかりやすい。

 

○しかも、株主が来店して商品を買ってくれる回数が増えることが見込まれるのだから、来店1回あたりの売上が90%に減っても来店回数が1回から2回に増えれば、その顧客からの売上は180%になる。

 

○自社で販売している製品の割引券を何通か送付することもある。何回でも割引するわけではなく送った割引券の回数分しか割引が利用できないというのは、何度でも割引できるという株主優待よりも来店回数を増やす効果をもつ。

 

○また、自社製品の詰め合わせを株主に送り届けることもある。食品会社が自社で販売している調味料の詰め合わせを送るのはその例。企業側からすれば自社製品のプロモーションにもつながるので戦略的に納得できる。

 

○しかし、中には「なんでそうなるの?」と言いたくなる株主優待がある。

 

○株主にコメを贈り届ける。食品会社ではなくIT企業である。

 

○株主に贈答用の海苔を贈り届ける。これも食品会社でなく、こちらは金融関係である。

 

○株主に障害者福祉施設の作ったペンケースを贈り届ける。これは当ブログの筆者が実際にやっていた株主優待。なお、実際に受け取った方は今でも重宝しているらしい。

 

○株主優待は基本的に特定以上の株式を持っていれば受けることができる。中には確かに100株と1万株とで違いを持たせているところもあるが、多くの場合は何株持っていても同じ株主優待である。

 

○つまり、一つの企業に集中して投資するのではなく、複数の企業に分散して投資することとなり、投資する側としては結果として安全性が高まる。

 

○なんてことを書いているが、自分はまだ、株主優待だけで生活できるほどの身にはなっていない。なりたいとは思えど、元手となる資産が……

 

 

 

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