【思いを寄せる】（おもいをよせる）
恋心を抱く。実在の人間ならまだマシで、マンガや小説の登場人物に対してこのようになる人もいるが、古代メソポタミアにはもういたから、これはもう人類永遠の宿命であろう。
【思う】（おもう）
ある物事について考えをもつ。語尾を「～します」ではなくこの語にすることで、断定を避け、責任から逃れることができるようになる。
【思う】（おもう）
自らの判断によって、ある物事を信じる。判断材料を与えることなく自分の考えを押しつけることを全体主義と言い、自由の対極に存在する概念になるが、彼らはなぜか自分のことを「自由主義者（リベラル）」と呼ぶ。
【思う】（おもう）
決意する。特に、決断を迫られている状態で自らの判断を決定する。一分一秒争っている最中に、何ら判断材料を与えることなくすぐにこうしろと命じ、決定が間違っていたら決意した者の責任、正しかったら命じた者の手柄というとんでもない組織がある。国会に。
【思う事言わねば腹膨る】（おもういわねばはらふくる）
心に思っていることを表に出さないでいると、不満がたまり不快であるという意味のことわざ。かといって、表に出すと退学や懲戒免職を食らうとなると躊躇せざるを得ない。ゆえに、卒業後や円満退職後に好きなだけ表に出すとよい。
【思う心】（おもうこころ）
恋心。モテない者ほどすぐにこうなり、そして勘違いの度合いを甚だしくさせていく。
【思う心】（おもうこころ）
このようにしたいという気持ち。先に述べた「恋心」の意味で言い寄ってくる相手に対する殺意などはその例。
【御父様】（おもうさま）
父を敬っていう語。本来は皇室限定の用語であるが、自分のことを上流階級だと勘違いしているどこの馬の骨ともわからない庶民が使うこともある。
【思う様】（おもうさま）
満足のゆくまで。たいていの欲求は、はっきり言ってカネさえあればどうにかなる。
【思う様】（おもうさま）
心に思っていること。あくまでも理論上の話であるが、脳細胞間の電気信号を受信し、二進数化することで、コンピュータで解析できる。たぶん、あと五〇年以内にできる。
【思う様】（おもうさま）
申し分のない様子。何であれ不満を述べる人間をこのようにさせることは非常に難しいが、銃火器ないしは圧倒的な腕力を行使することで可能になる。
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