偉大なる皮肉・自殺編 | Short+α

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○死にたい人間が死ぬのは自由だが、死体を後片づけする者に迷惑をかける自由など無い。

○自殺者の遺言に、死に選ぶに値するほどのものはない。

○自殺は常に突然である。それに受ける衝撃のことを考える自殺者はいない。

○イジメを苦にした自殺は加害者への復讐ではある。しかし、最良の復讐ではない。最良の復讐とは加害者に自ら犯した罪の深さを自覚させ死を選ばせることである。

○借金を苦にして自殺しても、借金は無くならない。

○電車に飛び込んで死んだとき、電車の利用者にその死を悼む者はいない。挙がるのはダイヤを乱した事への怒りだけである。

○飛び降り自殺した者が最期に見るのは、四方八方に飛び散る自らの肉片である。

○自殺する勇気もないが死を選びたいという人間が、死刑になるために犯罪に走ることがある。こうした人間にふさわしい刑罰は死ではない。永遠に続く生き地獄である。

○簡単に死ぬ方法はある。しかし、苦しまずに死ぬ方法はない。

○死んだところで問題は解決しない。ましてや責任をとったことになどならない。

○もっとも自殺してほしい人間が長生きする。

○あえて名前は挙げないが、誰もがそうした人間の五人や六人は即答できる。
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