○学生が徹夜して朝を迎えるには三つのパターンが考えられる。誰かの家で飲み会。長い休みが明けた。新作ゲームソフトの発売があった。
○「テレビゲームは1日1時間」と自分の意志で決めることはない。一方的に押しつけられるだけである。
○独立して一人暮らしを始めたとたん、押しつける存在が無くなるので1日のプレイ時間が増える。
○明日への影響が無視できないほどのめり込むことも珍しくない。
○テレビゲームがもたらす犯罪とは、ゲーム機やソフトの万引きや恐喝のことである。
○ファミコンをしなくなったのは、テレビゲームをしなくなったからではない。単に別のゲーム機のユーザーになったからである。
○「いい年をしてテレビゲームに夢中になって」と馬鹿にされていた人ほど、IT化の世の中を渡っていけている。
○逆にテレビゲームを馬鹿にしていた中高年はIT化の波に乗り遅れている。
○テレビゲームは生活に必要不可欠な存在ではない。しかし、必要不可欠な製品以上の産業規模である。
○日本の産業が世界に与えた影響という点で、テレビゲームと同等の結果を残しているのはマンガとアニメーションだけである。
○日本のIT化がインドや韓国と比べて劣っているのは、優秀な技術者がテレビゲーム産業に流れていったからである。
○社会人としての能力を身につけるという点では、学校での勉強より、自宅でのテレビゲームの方が優れているという証拠である。
○もっとも、テレビゲームで飯が食えるのはゲームを作るか、売るか、ゲームについての本や雑誌を作るかであって、ゲームをするだけで飯が食えるほど社会は甘くない。