Tree Topで取ってる神戸新聞…毎月の集金に来てくれる時に「毎月、兵庫を再発見」っていうサブタイトルのついた「奥さま手帳」という冊子をいただくのでございます。
特集は月によって、パン屋さんだったり、カフェだったり、するのでございますが、5月の終わりにもらった「6月号」は、「心温まるお茶時間」ってことで、お茶関連のことがいろいろ載っておりました。
1ページ目がすでに鮮やかな緑色…
目を引いたので、読んでみますと、神河町の茶園の記事でございました。
7ヘクタールあるその茶園の歴史は300年…
神戸市出身の現在のオーナーさまが、会社を辞めて 朝来で就農なさっていたある日、廃業する茶園が後継者を探しているという話をお聞きになり、茶農家を目指すご友人を連れて、神河町のこの茶園を見に行かれたのだそうでございます。
一目みた瞬間に、感動して、ついつい「僕が継ぎます!」と言ってしまわれたんだとか。
そして、3年前からお茶づくりを始められたという内容でございました。
仙霊茶という名前でございます。
それはもう絶景なので、独り占めするのはもったいない、と事前予約で茶園カフェを始めたと書いてございましたので、ウクレレガーデンガールズに「行く?」ってご提案申し上げましたところ、即決で、3日後の出発が予定されました。
ノリのいいグループでございます。
え~、サラは晴れ女でございます。
この日も、150点くらいの気持ちのいいお天気で、暑すぎず、空気もサラっとしていて それだけでこの上なくハッピーでございました。
午前9時集合…モーニングがぁ~…おっしゃられていてさっちゃんは、Tree Topでコーヒーを淹れて差し上げますと、コンビニのパンをムシャムシャ召し上がられての出発。
のんびり下道で神河を目指す間、後部座席からはよどみないおしゃべりが聞こえておりました。
道中の景色も、緑が萌えて、こんな幸せがずっと欲しいんだ~っていう爽やかぶりで…それだけでもかなり満足でございました。
11:00過ぎに到着した仙霊茶園は、メインの道路からいくらも離れていないところにありました。
とにかく静か…で、のどか…
入ったところに、止まっている車が受付のようでございました。
ここで、茶園カフェのオーダーや、入園料などお支払いします。
お茶のサンプルもあって、丁寧に説明してくださるのでございます。
なんかおしゃれでございます。
オーナーさまの奥さまが焼いておられるパンは、ネットでは5年待ちなんだそうでございますが、ここでオーダーいたしますと、即 食べられます…って、そんなん聞いたら、オーダーするじゃございませんか…
ケーキとかアイスクリームも食べられるようでございましたが、もうすでにさっちゃんのおなかが 主食を求めておられましたし…
とってもフレンドリーなおねえさまが、オーダーをまとめてくださり…
1人に一籠…茶器とオーダーのお茶、お湯などが入ったセットを用意してくださいました。
この籠を使って、お茶摘み体験もできるのでございます。
お茶の淹れ方も、丁寧に教えてくれました。
お湯を入れて、1分待つのでございますよ。
最後の1滴が、ゴールデンドロップ…お茶の一番いいところでございます。
でも、3回くらいは、お湯を足して楽しめます。
それぞれの茶器も 楽しめます。
サラは、一番手前の萩焼が当たりました。
今はまだ準備中だそうでございますが、間もなく、こうした茶器も販売のサービスが始まるそうでございます。
すぐそばにはこの絶景…
ちょうど、お茶の木を丸くカットした後に、新芽が出そろったっていう時期に当たりました。
とにかく緑がきれいで、おそらく1年中でこの時期が最高なんじゃないかと 思われます。
バリのウブドゥに行かれたことのある方は、似てる…って思われるのではないでしょうか…
こういうところで、書く仕事をしたいものだ…とサラは常々思うのでございます。
お姉さんに教えてもらったように、後は自分たちでお茶を淹れて 楽しみます。
その間に、お姉さんは、車に戻ってオーダーのパンを準備してくれました。
「できたよ~!」って呼ばれると、取りにいくのでございます。
まるで、ひとみちゃんが作ったように見えますが、ただ、取りに行っただけでございます。
園美ちゃんも、配っただけでございます。
5年待ちっていうだけあって、この食パンは本当に美味しかったのでございます。
食パンの上に乗って見える三角のパンの中には、アスパラガスが入っておりました。
いやぁ、これもほんとに美味しかった~!でございます。
おそらく市販のものと思われますが、付いていたバターは、ちょっと色白で、ミルクっぽい風味がいたしました。
それがまた美味しい!
こんな環境なので、ウクレレや楽器を弾いて楽しむこともできるそうでございます。
そりゃぁ、朗報!
ね、いい感じじゃぁございませんか!
傍らを流れるせせらぎには、妖精も現れます。
園美ちゃんが撮ってくれた一枚…
これが、ここの気持ちよさをよく表してくれていると思うのでございます。
伝わりますか、この爽やかさ…
そして、お茶摘みでございます。
一芯二葉と言って、葉が開いていないやわらかな芯と2枚の葉がついた部分を 摘み取るのでございます。
昔、テレビでスリランカ辺りの紅茶を話を見たことがございます。
日本と同じお茶の葉でございますが、燻すと紅茶になるのでございます。
この一芯二葉の中でも 出たばかりの新芽をゴールデンチップスと呼び、えりすぐりのゴールデンチップスだけを集めてできた希少な紅茶を、アラブの大富豪が買い占めるので、一般民はそれを体験することもない…という代物でございます。
紅茶にはしませんが、ここでなら、ゴールデンチップスも摘めるかも…とか思いました。
摘み始めると、夢中になります。
そして、ゴールデンチップスは、本当に柔らかい…
この日は、陽ざしが暑いくらいでございました。
あれは、焼ける…
いくらでも気のすむだけ摘んでください…って言っていただけました。
摘んだお茶の葉は、工場に頼んで本当のお茶にしてもらうこともできるようでございます。
その場合は、後日、取りに来ないといけません。
お家で、お茶にする場合は、作り方を教えてくれるようでございます。
最も簡単な利用法は、かき揚げですって!
粉に、粗塩を混ぜて、お茶の葉を入れて、カリッと揚げる…
はい、美味しそうでございます。
サラは、「なんとか狩り」が大好きなんでございます。
なんでも、狩りたい…狩ったものが欲しいんじゃなくて、ただ狩りたいだけなので、ひたすら狩るのでございます。
稲刈り、ブドウ狩り、いちご狩り、柿狩り、ゆず狩り、黒豆狩り…器が山盛りになると、成果に満足します。
もれなく、撮影大会もいたしました。
お茶の花入り茶でございます。
花がきれい…そして、香りもまた良し
ほうじ茶は、絶品でございますよー!
ほっとする…ってこういうことね、と思います。
〆は、神河産のいちごを使ったストロベリーティー…で、これだけ紅茶でございました。
想像できる味でございますが、想像を絶する風味でございますよ。
お土産にお茶を買いました。
なんかすごーく格の高いものを買ったような気分になります…でも、1000円しないので、ご安心を。
で、ここでかなりのんびりいたしまして…3時間ほどキャッキャッと遊びまわり…
いえ、実は、この日のコースは、神河でお茶摘み体験~多可町のラベンダーパークで卵かけごはんランチ~青垣のお友達のところで絶品お蕎麦~Tree Topでウクレレガーデンガールズの練習 という予定だったのでございますよ。
青垣のお友だちのところに3時頃着を目指しておりましたのでございますが、思いのほか 茶畑が楽しくて、11時着から3時間と言えば、すでに14時…ラベンダーパークによる時間は無くなってしまいました。
で、そのまま青垣に移動でございます。
移動中も、喋る喋る…黙ったら死ぬんかっ!っていうくらい切れ間なくバックシートからおしゃべりが聞こえてまいりました。
そして、青垣の高源寺の手前を左折…梅花藻の群生地で道草でございます。
地元の皆さまが、きれいな水を守って、梅花藻を育て続けてくれたのだそうでございます。
清い流れには、魚も遊んでおりました。
藻に、こんな花が咲くのでございます。
もうちょっと寄りで…
天然記念物なんだそうでございますよ。
傍の道には、ぐみもなっておりました。
少し渋みはありますが、大きな実で、う~ん、イタリアントマトみたいに見えます。
世界の平和を守るために 一仕事して来た後のような ウクレレガーデンガールズの後ろ姿でございます。
この少し先に、3というテイクアウト専門のカフェがあると 同じ奥さま手帳で紹介されておりましたので、そこへ行きたい…とさっちゃんに案内してもらって、訪ねたのでございますが、定休日ではないはずながら、お休みでございました。
まぁ、致し方ございません、こんなご時世…誰も来なければ、帰る…と言うのが自然でございます。
場所だけ確認して、梅花藻群生地の先にあるお友だちのお家へ向かいました。
厳密には、さっちゃんのお友だちなのでございます。
明石の方で、数年前に青垣に移住なさったのだそうでございます。
さっちゃんとは、ガラス細工のお店で会って、いろいろ話すうちに、山南町の手打ちそば 木琴の勉ちゃんさまが、共通のお知り合いと判明し…
池藤さまとおっしゃられるご主人は、勉ちゃんのところで蕎麦打ち修行をなさって、現在 三段の腕前と伺いました。
青垣まで来るんなら、ぜひ 寄りなさい。おそばをごちそうするから…と さっちゃんを通して誘っていただいたというわけでございます。
最初にこのすぐ上の古民家をご購入になられて、しばらくたって、またこの家が売りに出されたのを聞いて、ご三男さまが住みたいとおっしゃられたので、ご購入になったとのことでございました。
最初は、床も抜けて、歩けないくらいだったところから、ご実家の畳を入れたり、ご近所から板をもらったりして、リフォームなさっておられます。
コツコツと、少しずつ変わっていくところが楽しいのだとか。
この囲炉裏も、おつくりになられたそうでございます。
キッチンになっている土間から、はしごのような階段を上った先は、まだ補修が途中の2階…
こんなところからの補修工事でございます。
鳥の声だけが響く静寂の中に、ここでもおしゃべりが止まらないウクレレガーデンガールズ…
この古民家、一体 いかほどでお求めになられたのか…などという下世話なことに興味津々でございまして…
いえいえ、本気でそんなことを考えたりするお年頃なのでございますよ。
で、肝心のお蕎麦でございますが…九割そばでございました。
池藤さまは、別に蕎麦屋さんになろうとか思っているわけではなく、ただ趣味として、そば打ちを極めたいとお考えになっておられるようでございます。
つまり、満足させる対象は、他人ではなくご自身ということになります。
これは、上限がございません。
次に、四段の試験を受けるために、課題となる難しい粉で練習をしているのだそうでございます。
そば打ちって、これまでは五段が最高位(とおっしゃったと思います)だったのでございますが、八段まで段ができたそうでございます。
八段の打った蕎麦って、どんなんなんでございましょうね。
池藤さまのお蕎麦は、九割の粗びきで、切れやすいので、少し太めに切ってあるとおっしゃられました。
きゅっと引き締まった堅めの歯ごたえで、そばの風味が遠慮なく広がってまいります。
お出汁もおいしい!
まず、初回はこの盛りでお出しくださいました。
もちろん、こんなくらいは、ペロリでございます。
この後は、大きなざるで、お代わりです…とお出しくださいました。
ご近所のおばあちゃんが作ってくれたという山椒の葉の佃煮も、よかったらどうぞ、美味しいから~…って持って来てくれたもので、大きなざるのお代わりは、すぐに消えました。
それを見て、少し小さめのざるで、3杯目を持って来てくれたのでございますが、小さいざるは、小さいざるくらいしか もちませんでした。
で、再び大きなざるで、通算4杯目をお持ちくださり、「もし、まだ入るなら持ってきますよ」と言っていただいたので、ざるの中身を確認し、さっちゃんとひとみちゃんの様子を考慮いたしますと、もう一回くらいは必要という答えになり…
もちろんめでたく、5杯目も完食させていただきました。
そりゃぁもう、満足以上の満足…
こんなおもてなしをしていただいて…なんのお返しもできませんので、せめて…と 仙霊茶園で摘んだお茶を一袋、かき揚げにしてください…とお渡ししてきた次第でございます。
朝から1日、遊びまくって、ごはんはすべて大当たり!
「また来てください」とおっしゃっていただいたのを真に受けて、「びっくりするほどまたすぐ来ます」とお返事して、青垣を後にいたしました。
Tree Topに帰り着いたのが20時頃・・・
遊んだ後は、ちゃんと練習もいたしましたよ。
そういうところ、まじめなのです。
そして、本日、びっくりするほどすぐにまた次のツァーが決まりましたとさ。
人生、もうカウントダウンだから、寸暇を惜しんで楽しむのでございますよ。