この記事では
アイデアの絞り方という点で
数学的な思考方法をまとめてみました

無駄な情報を削る方法に関しては
下の記事で書いています
https://ameblo.jp/tree-village0205/entry-12611600529.html



では本題にいきます

まずアイデアを生み出す上で
最も重要なのは
抽象化です

抽象化とは
ペンや消しゴムをひっくるめて
筆記用具と呼んだり
人間やイルカを哺乳類と呼んだりするように
あらゆる物事の共通項を
端的に言語化するようなことです

この抽象化の裁量1つで
世の中が変わります

例えば反社会的な行動をとる人たちを
マフィアや暴走族と呼べば
かっこいいですが
チンピラや半グレと呼べばダサいため
そういう一員への憧れは芽生えにくいです

また
人間を男女という
2種類で区分けしたからこそ
LGBTQ+といった
社会の同調圧力によって
生き辛さを抱える人たちの存在が
浮き彫りになりました

だからこそ
自分がインプットしてきた情報をまとめて
いかにダブりや漏れがないように分類し
シンプルかつ正確な抽象化をすべきかを
考えることが重要なのです

ダブりや漏れがなく
抽象的な結論を導くためには
できるだけ全ての事例や可能性を
検証しなければ真理にはなりません

「女性は家事・育児に徹するべきだ」

といった考えはまさに
全ての可能性を想定していない証です

そして抽象化された理論は
具体に落とし込んでこそ
アイデアへと形を変えます

具体に落とし込む時は
その場面が重要です

ビジネスで通用する理論を
小学生に説明する時は
小学生が既に持っている知識とその理論を
結びつける必要がありますし

特定の場面でだけ通用する理論を
関係性のないそれっぽい事例にあてはめても
説得力がありません

「那覇出身ならば沖縄県出身である」
というように
必ず仮定を十分条件(制限のある条件)
結論を必要条件(ゆるめの条件)にする
必要があります


さらにここから発展した話を3点説明します

1つ目は変換です
何冊も本や漫画を読んだり
ドラマや映画を観たりしている人であれば
それぞれの作品に対して
言っていることは同じだなとか
既視感があるなと感じることが
多くあると思います

これはそれぞれ
抽象的な根幹部分は同じだけど
具体化された表面が異なっているという現象です

つまり他人の作品でも
それを精度高く抽象化さえすれば
それを新しい具体に落とし込むことができ
憧れの人でもモノマネができる
ということも示します

そしてそのモノマネの方法は
必要十分条件をつくることです

自分に足りない情報を収集し続けて
自分が目指しているものと
同じ意味にしていけば
変換が完了します

2つ目は条件付与です
抽象的な理論を導こうとする時に
理論としての一定の美しさはあるけど
どうしても解が2つになったり
1つの解に誤りが含まれたりする場合があります
その場合は
美しい1つの解だけを導けるように
自分で事前に条件や制限を設ける
という方法があります

ゲームや競技の中に意図が分からない
ルールがあった場合は
将来的に起こりうるリスクの伏線だと
考えて良いでしょう

3つ目は情報をかけ算することです
たし算は1次元なので
時間には時間、量には量しか足せません
時間に量を足したら意味不明です
しかしかけ算なら次元を増やすことができます
行×列、時間×速度のように
別次元のものどうしを
融合させることができるのです

そのためアイデアを練りたい時は
自分で縦軸と横軸を設けて
情報を当てはめていくと
新しい次元が見えてきます

内部環境×外部環境という
クロスSWOT分析や
相対シェア×市場成長率という
PPM分析はまさに
かけ算を利用した分析手法だと言えます



以上が数学的な思考方法による
アイデアの絞り方でした