中学2年になり学校の生活にも馴れ、日々が順風満帆に思い始めていた。


6月なれば3年生の最後の大会がやってくる。

どうしてもそこで背番号が貰いたかった。

同学年には3人レギュラーで出ていて、オレは控えの捕手。負けず嫌いだったから、なんとかギリギリで18番の背番号を貰った。

背番号を貰うと、激励会みたいので体育館のステージに上がることが出来る。

多分2年生で背番号を貰って、ステージに立ったらモテる!!みたいな下心正直あったと思う笑


モテはしなかったんだけどね。



3年が引退となり、オレは副部長になり、段々周りとの距離間が生まれ始める。

まだ正直なにも考えてなかったし、思ってもいなかった。ただ毎日を過ごしているだけ。



そのまま3年に上がり、夏前くらいから全く学校というものがつまらなくなる。

以前にYouTubeなどでも話した事はあるが、ここで初めて、人の痛みを知る事になる。


当時流行っていたのはLINE。

野球部のグループや、クラスのグループなどが作られ、そこで学校外の会話が行われる。



同じ野球部にどうしても馬が合わない奴が1人いた。

そいつは3年間で試合に出た事はなかったが、人付き合いは上手かったと今は思う。



そいつが学年を巻き込んだ、オレ嫌いな人を集めたグループを作り始めた。それに釣られクラスの俺がいないグループが作られる。

もちろん、中学生のやり方。嫌でも俺の耳にまで入ってくる。元々敵を作りやすい性格だが、流石にこいつは響いたな笑

ただ学校を休む選択とかは全くなかった。

休んだら、そいつらに負けたと思われるし、親にも言えないし。みたいな感情だったね。



ただこの出来事があって俺は良かったと思う。

人よりここで一気に大人になれたと思う。



俺の勝ち方が出来上がっていくのも、ここでの負けを知ったからというのもある。

「人の冷たさを知り、人の温もりを感じた」

綺麗事に聞こえるかもしれない。

そんな中でもね、変わらず俺と居てくれた仲間が10人くらい居たし、会話もした事ない様な子がそのグループ消してくれたりしてね!

あれ。俺ちゃんとありがとうって伝えたかな?

ありがとう。



高校生になり、家から1番近くの私立に入学した。

まあ名前書けば入れると言われていた高校にいく。


そう。となれば色々な奴が入ってくるよね!


教室の扉が開き、

「おい!お前今日俺と怠慢はれや!」

入学して1ヶ月でこんな事が起きるくらいに。


ケンカなんて、しょっ中耳にする!

今日あいつとあいつが怠慢はるから裏山に集合な!

みたいな!笑


本当しょうもない笑


大人ぶってタバコ吸って、制服着て親離れした気持ちになって、まともに家に帰らない。

バイト終わり、誰かの家に集まって、なんの意味もない会話を繰り広げるだけ。


そんな中どこからか、めちゃくちゃ上手い話を持ってくる奴が1人はいるんだよな。

仙台アラバキロックフェスのコンスタ(コンサートスタッフ)一緒にやらね?給料朝から晩まで働いて2万5千円貰えるらしいよ!

かなりの大金!



しかもバンドを組もう!みたいな動きもあったから、喜んで参加した。

めちゃくちゃな人が集まり、それを相手にするロックバンド!たった4〜5人で!


中3の頃に湘南乃風のライブに行き、憧れたステージの裏側に携わり、憧れが夢に変わった瞬間だった。



と言ってもバンドを組むのが1年後とかになるんだけど。