高校2年の冬
何かに取り憑かれたの様に、急にバンドをやりたくなった。きっかけはゴールデンボンバーの
「広がる世界」を聴いたときだ。
当日お付き合いをさせて頂いていた彼女に教えてもらって聴いたんだ。「やり残した事ばかりじゃないか。明日があるからと諦めてないか?」
ふと、広がる世界の歌詞が頭に浮かぶ。
ライブしてみたい。ここで、相談をしたのが兄貴。
当時ライブハウスで働きながら、SILVERTREEで活動をしていた、兄貴のライブを見に仙台にあるMACANAに行った。LINEだけを交換し、後日店長を紹介してくれたんだ。
楽器すら弾けない、オレ。何も考えて居なかった。
浮かんだのは、簡単な考え。
・ギター弾ける人
・ベース弾ける人
・ドラム叩ける人
・オレボーカル!
こんな単純な考え。そう上手くはいかない。
結局仲良かった友達3人に声をかけた。
2人はダンス部のやつ、1人はサッカー部
編み出した答えは、ゴールデンボンバーが居るじゃん!エアーバンド二世でやるか!こっちにはダンス部もいるから、パフォーマンス出来んじゃね?
こんなノリだった!
そこで立ち上げたのが「スピリットピース✌️」
我ながら、ダサいね笑笑
コピーする曲を決めて、ギターソロ中のパフォーマンスを決める為に、台本を書いた。
振り付けもダンス部2人に任せて完コピした。
そこで初めてやったライブが、2月13日勾当台公園駅にあった「パークスクエア」
ギブミーチョコレートっていうイベントに初めてでた
でっかい手作りの指輪の中に、ひたすらチョコレートぶち込んで、お客さんにぶん投げた笑
そんな記憶がある。
その日俺たちを照らしてくれて居たのが、兄貴だ。
照明卓から、手を叩き笑いながら最高!って見てくれていた。
そんな兄貴に照明が照らされているのを、ステージ上隣で見ると、運命ってあるのかもしれないって思う。
奇跡なのか果たして偶然なのか…
偶然で辿り着ける場所ではないと、オレは思う。
今これを書きながら、惨めな気持ちになる。
なにをやってんだって。わかってんだろって。
時は待ってはくれやしない。全ての言葉に責任を僕はまだ取れていない。いや、今の僕じゃ取れやしない。
じゃあ、口を開くのをやめるかと言われたら、全てが終わる。それもわかってる。。
次回#7で最終章だ。