好きな香りは自分の変化と共に変わっていく? | 植物の香りで今の私を知る~祐天寺のホリスティックアロマトリートメントサロン Aroma Soil ~アロマソイル~

植物の香りで今の私を知る~祐天寺のホリスティックアロマトリートメントサロン Aroma Soil ~アロマソイル~

2018年に祐天寺に開業予定の小さなホリスティックアロマトリートメントサロンです。
植物には1つ1つメッセージがあること、作用だけでなく惹かれる香りにはちゃんと意味があることをお伝えしていきます。

ご訪問ありがとうございます。

香りでありのままの自分を取り戻し私らしく自由に生きる♪をお手伝いをさせていただくホリスティックアロマトリートメントサロン、Aroma Soilです。

 

今日は私の体験談を書きたいと思います。

 

いきなりですが…私は「ベチバー星人」でした! (ほんとにいきなりですみません^^;)

 

ベチバーというイネ科の植物の根のエッセンシャルオイルがあるのですが、

私はそのベチバーの香りが大好きだったのです。

 

よく真夜中に、真っ暗な部屋の片隅でベチバーの香りを嗅いで恍惚として、違う次元にトリップしていました(笑)。

完全にヤバイ人ですね(笑)。

 

もちろんトリートメントにも使っていましたが、とにかく真夜中に嗅ぐのが私なりのポイント(笑)でした。

 

私がレッスンを受けていたアロマ教室の先生やセラピスト仲間たちからも、「クミコさんといえばベチバー」と言われるくらい、私のベチバー狂いは浸透しておりました(笑)。

 

ベチバーの香りは「自然界のディーバ(精)の香り」と言われていて、根の香りなので安定感、落ち着き、安らぎ、といったテーマがあるのですが、土のような香りなので好き嫌いは分かれるかな~と思います。

 

香りの中にいると、「言葉はいらない」というメッセージがいつも浮かんできて、「何も言わなくてもわかってるよ」と全てをわかってくれて包み込んでくれるような、故郷のような、そんな安らぎを感じていました。

 

今思えばそれもそのはず、ベチバーは無条件の安心感を与えてくれたり、ただただ自分に安らいでいられる、そういった香りなのです。

 

私がベチバーにのめり込んでいった頃、まだ父を病気で亡くしたばかりの頃でした。

まだまだ辛い時期で涙が出ない日はなかった頃、香りの中に安心感を求めていたんだなあと思います。

 

そしてもう一つ、今思えばということがあります。

ベチバーは根の香りです。

 

根というのはしっかりと土の中に深く深く伸びていき、植物が倒れないように支えたり、水分や養分といった植物が成長するために必要なことを吸収し吸い上げる役割があります。

 

私という存在がアロマの世界に根を下ろし、ここで深く深く根を張り上に成長していこうと決めた頃とも重なります。

 

1つの香りにとても心惹かれる時、そこには深い意味があるのだと身をもって体感しました。

 

そんなベチバー星人だった私が、ホリスティックアロマセラピストのレッスンが終わる頃にはベチバー星人ではなくなっていました!

 

今までと同じように真夜中にベチバーの香りを楽しもうとすると…。

 

ん???

 

あれ???

 

なんか今までと違う……

 

不思議なのですが、あんなに大好きで心に染みわたる香りだったのが、そこまでじゃなくなっていました。

 

嫌いになったわけではなく今でも好きな香りですが、ゆっくりと香りに浸ろうと思っても、そこにじっとしていられないというか…。

「動かなきゃ」という気持ちが出てくるのです。

 

十分に安心感を得られたからなのかもしれませんし、十分に根を深く張ることができたからなのかもしれないですね。

 

そして同時期、苦手だったジャスミンの香りがなぜだか大好きになっていました。

 

前まではなぜだか「インクくさい!」と感じてしまい好きではなかったのに、突然「ジャスミンってこんなに良い香りだったっけ!?」と思ってしまうほど大好きに…。

 

ジャスミンは「香りの王様」と呼ばれている香りで、「王様」というくらいなので男性性を上げるのですが、「花」なので女性性も上げてくれます。

性の垣根を越えて、自分という存在や個性がハッキリとする、という香りです。

そして行動を起こしていく、表に出ていく香りでもあります。

 

ホリスティックアロマセラピストのレッスンの中で、アロマの知識だけでなく、手技の知識だけでなく、先生と仲間たちと一緒に香りを通して自分という存在を改めて見つめなおしてきた中で(今までの人生の中で何度も自分の気持ちを自分で無視してきたことに気付きました)、自分は自分のままでいいのだと、自分の個性を認めることができたからなのかもしれません。

 

そして、大好きな香りが変わっていったのは私だけではなく、セラピスト仲間の中にも私のように「〇〇星人」(笑)だったのに、少しずつ変わっていった方がいました。

 

その方は、前は好きではなかったお花のエッセンシャルオイルが大好きになり、元々美しい方でしたが、さらに花のように美しく笑顔がとてもふんわりと優しく変化していったのが印象的でした。

 

素敵に変化していく、とだけ書くと、前に好きだった香りが悪いように聞こえてしまうかもしれませんがそうではなく、人は人生の中で様々なサイクルがあり、1つのサイクルが終わるとまたその次のサイクルへ、種を撒き、水や栄養素を吸収して光を浴びながら草木のように成長し、花を咲かせ、実をつけて、やがてその実はポトリと落ちて中の種がまた次のサイクルを生み出す…というのを繰り返しています。

 

そのため、好きな香りも変わっていくこともあります。

 

もちろん、どんなに時が経ってもずーっと好きな香りもありますし、ずーっと苦手な香りもあります^^;

でもそれでいいのです。

 

体調(特に女性はホルモンの影響)によっても、昨日好きじゃないと感じた香りが今日は好きと感じたりと、エッセンシャルオイルの香りも、私たち人間の嗅覚や本能も、本当に奥深いですね。

 

エッセンシャルオイルの「エッセンシャル」の語源「エッセンス」は、「本質」という意味です。

 

エッセンシャルオイルには使い続けると人の内側、本質にも影響を与えることができるパワフルさがあります。

 

そのエッセンシャルオイルを嗅ぐだけでなく、身体に落とし込むようにアプローチするアロマトリートメントは、身体に働きかけるのはもちろん、メンタルにも働きかける「アロマセラピーの真髄」と言われる理由がとてもよくわかる体験でした。