※カバー画像には「バントマン公式サイト」に掲載されている画像を使用しています。

 

 

今回は2024年に放送されたドラマ『バントマン』の主人公「柳澤大翔」の再現選手です。基本的に他のことをやりながらドラマを視聴して主人公の査定に関する描写や情報が出てきたらメモする形式だったため、もしかしたら重要な情報を聞き逃したり見逃したりしているかもしれませんがご容赦ください。

※この記事には『バントマン』のネタバレが含まれていますのでご注意ください。

 

 『バントマン』とは?

東海テレビが制作し、2024年の秋~冬に放送された中日ドラゴンズ全面協力のドラマ。鈴木伸之さん演じる主人公の柳澤大翔は2010年のドラフトで中日ドラゴンズから1位指名を受けて入団。初出場した一軍の試合では本塁打を放ち鮮烈なデビューを飾るも、それから14年が経過したプロ15年目に若手の台頭もあり戦力外通告を受ける。そんな柳澤の人生で唯一となる送りバントを観客席から見ていたイニングナイングループの社長 櫻田誠一郎は誰かのスコアボードに幸福という名の得点を刻むバントマンとして、ここで働きながらトレーニングをしてNPB復帰を目指せばいいと柳澤を自社の秘密の福利厚生組織「SBO(Secret Benefit Organization)」に勧誘。柳澤は一度その誘いを断るも、ある社員のサポートに携わったことで他人のために自分が犠牲になることの喜びを感じ、SBOの一員としてNPB復帰を目指すことを決意する。

 

 

 柳澤大翔の活躍や成績

第1話:2010年4月2日のプロ初打席、8回裏、0対0の同点の場面で左投手からバックスクリーンへ本塁打を放つ様子が映像として描写される。しかし、一瞬映った柳澤の実家の喫茶店のコルクボードに貼られているスポーツ新聞の記事には・・・

昨夜ナゴヤドームで行われたプロ野球中日戦でドラゴンズの新人柳澤大翔が土壇場で劇的な逆転打を放ち、試合を一変させた。この一打はそのまま決勝打になり、観客席は歓喜に包まれた。試合は終盤まで一進一退の攻防が続き、9回裏の緊迫した場面で登場した中日柳澤はこの日初登板。後がない状況での圧登場、プレッシャーの中柳澤は冷静な姿勢を見せ、バッターボックスに立った。相手投手山岡は得意とする速球で勝負をかけるが柳澤はそれを見事捉え、逆転打を放った。これにより、中日は試合をひっくり返し...

と書かれており、試合描写と矛盾している。また、額に入れて飾られた他の記事の見出しにも「初打席サヨナラホームラン」と書かれている。余談だが、投手ではないのに「初登板」と書かれているのもおかしい。

 

そして2年目は1年間ケガで試合に出場できなかったとSBOの梶間から明かされている。一瞬映った実家の喫茶店のスポーツ新聞の記事にも・・・

中日ドラゴンズは6日、柳澤大翔選手の戦力外通告を発表した。柳澤選手は入団後一躍人気選手となったが翌年、怪我をして一年療養。復帰後も以前のような活躍ができず選手として逆転ホームランを狙っていた矢先の出来事だった。若手選手の競争が悪化する中、活躍の機会を求める彼の姿は以前根強いファンや関係者からは見逃せない存在だったがこの度の戦力外通告。その原因は同チーム若手の突き上げによる影響と考えられる。

と書かれており、ここは矛盾していない。

 

また、柳澤が12球団合同トライアウトに参加した様子も描かれ、最終打席でホームランを放ったことで持ち前の長打力が健在であることを示した。しかし、それ以外の打席はすべて三振。相手投手は同じく戦力外を受けた選手たちであったことを考えると打撃の確実性という点では物足りない結果だった。

 

第2話:高校時代に監督のバントの指示を無視して左翼に逆転サヨナラホームランを放ったことが明かされる。

 

第4話:柳澤がSBOの吉岡にバントのやり方をレクチャーするシーンがある。

 

第5話:ある球団から入団テストのオファーが届き、それに臨む柳澤。しかしテスト中に足を痛めてしまい、せっかくのチャンスを活かすことはできなかった。

 

第6話:柳澤の満塁時のプロ通算打率がSBOの梶間から明かされ、なんと通算成績は10打数6安打(打率6割)3本塁打!巨人で活躍し「代打の神様」と呼ばれた駒田選手と比較されることもあったほど満塁の場面に強かったとのこと。

 

第10話:柳澤の父親が新聞記事を切り抜いて作ったスクラップを柳澤が見るシーンがあり、デビュー戦の初打席で初球をスタンドに運び逆転サヨナラ本塁打を放ったと書かれている。

 

第11話:柳澤は自身2度目のトライアウトに臨み、左翼にホームランを放つシーンでドラマが終了。ちなみに現実の12球団合同トライアウトは2024年で終了しており、2025年以降はどのように開催されるか、そもそも開催されるかも分からない。

 

その他

土ドラ公式Ⅹの2024年9月29日の投稿バントマン公式サイトのはじめに掲載の画像によると第2号ホームランは第1号を打った8日後の2010年4月10日。

・インターネットメディア「Real Sound映画部」の2024年10月19日付の記事「脚本家・矢島弘一が考える野球の魅力とは? 『バントマン』に込めた“人生”とのシンクロ」によると、脚本家の矢島氏は鈴木伸之さんが主人公を演じることがほぼ決まっていたため、ルックス的に広島カープの堂林翔太選手をイメージしたとのこと。

また、入団してから引退するまでの毎シーズンの成績は全部決めており、1年目は1試合出場で3打数1安打1本塁打、2年目は出場なし、3年目は75試合出場で打率2割6分・本塁打5本で、これがキャリアハイ。

ちなみに1年目が「1試合出場で3打席」とのことだが、これだと第1話の額に入れられていた記事や第10話の切り抜き記事に書かれていた「初打席サヨナラホームラン」「初打席逆転ホームラン」という記述と矛盾する(プロ初打席でサヨナラホームランを打ったならその試合での打数は1なので)。加えて1年目に1試合出場で1本塁打なら2号本塁打を同年中に打つことは不可能であるため、先ほどの土ドラ公式Xと公式サイトの画像とも矛盾する。

 

 選手能力・パワナンバー

上記のとおり色々とおかしな点はあるため、今回は基本的に作中に映った新聞記事の情報は頼りにせず、主に作中の試合やトライアウトの映像と脚本家である矢島氏の「広島の堂林選手をイメージ」「3年目は75試合出場で打率2割6分・本塁打5本」との発言をもとに再現選手を作成。※緑特能は「強振多用積極打法チームプレイ×」。

 

パワナンバー11400  40709  39004

 

 

■プロフィール

生年月日:生年は1991年(バントマン公式サイトのトピックス)。月日は不明のため演者の鈴木伸之さんの誕生日に。

年齢:第1話時点の年齢は33歳(バントマン公式サイトのトピックス)。よって2024年シーズン開始時は32歳。

プロ年数:プロ1年目は2010年。よって2024年はプロ15年目。

出身:愛知県(バントマン公式サイトのトピックス)。

経歴:名古屋実業高等学校からドラフト指名されていることが第1話で明らかとなっている。余談だが3年生の夏に甲子園に出場し、準決勝でホームランを打つものの敗退。

フォーム:鈴木伸之さんは中日の細川選手の打撃をお手本にしていたため、今回はパワプロ2024-2025(2024年版)の細川選手と同じフォームに(バントマン公式サイトのトピックス)。ドラマの映像を見る限り登場シーンがある汎用フォームも合いそうな気がする。※2025年版の細川選手のフォームはオープン138

背ネーム:作中と同じくHEROに。これはデビュー戦でのヒーローインタビューで柳澤が「これからは柳澤大翔あらため、ヒーローと呼んでください!」と発言したことによるものと思われる。

装飾品:デビュー戦でホームランを打った場面や戦力外の年にバントを決めたシーンを見ると分かるが、試合用のバッドは黒・グローブは青・両腕には青のリストバンドを付けている。

 

■基礎能力

打撃能力:トライアウトで最終打席以外すべて三振だったことからミートは低く設定(第1話)。パワーはキャリアハイがシーズンの約半分の試合に出場した年の5本塁打であることを考えるとB以上にはできないと判断(Real Sound映画部記事)。レギュラーに定着したシーズンがなく高卒15年目に戦力外となった選手としてはこれでも高いくらいかもしれないが「ホームランバッター」というイメージを保つためにCは必要と判断。

走力:送りバントをしたシーンを見る限り、遅くはないように見える。

守備能力:特に守備が苦手と思われる描写はないが守備が得意かどうかも分からないため、イメージとなった広島の堂林選手のパワプロ2024-2025の2024年シーズン終了版の守備能力を参考に設定。

 

■特殊能力

ケガしにくさF:2年目にケガで1年間試合に出られなかったエピソード(第1話)やテスト中にケガをしてしまったこと(第5話)を加味。

満塁男:満塁時通算成績10打数6安打3本塁打から(第6話)。

バント○:戦力外となった年の公式戦(一軍の試合)でのプロ野球人生唯一となる送りバントが櫻田の目に留まったこと、作中でSBOのメンバーにバントのやり方を指南していたことからバントの技術は優れている。ただし、シーズンでバントを1回しか決めていない選手に公式の査定で「バント職人」が付くかと考えるとおそらく付かない。個人的にはバント○すら付くか怪しいと感じる。しかし『バントマン』という作品の主人公にバントの特殊能力をつけないわけにはいかないと判断してバント○を付与。

三振:トライアウトで最終打席以外はすべて三振だったため(第1話)。

強振多用、積極打法:柳澤は積極的に本塁打を狙う選手であるため。

チームプレイ×:櫻田からイニングナイングループがプロ野球球団を創設することが明かされ、柳澤は選手として入団を打診されたが「みんなのおかげで人のために生きることを知りました。犠牲になる喜びを知りました」「誰かのスコアボードに幸せという名の得点を刻むことも超かっこいいことだけど、俺は自分のバットでチームに得点を刻みます」と述べ、入団を辞退(最終話)。その決断からいい意味でチームプレイ×にするべきと判断。

※最終話までは○にしようと思っていました...。

 

初球○、対ストレート○、逆境○、サヨナラ男、決勝打:作中のスポーツ新聞の記事をもとにすればこれらの特殊能力をつけてもいいかもしれないが、今回は新聞記事の情報を参考にせずに査定を行ったため付与を見送った。また、今回作成したのは戦力外となった柳澤でありルーキーの柳澤ではないため、仮に1年目に同点の場面で初球の直球をホームランにして逆転サヨナラ本塁打を放ったからといってそれをプロ15年目の査定に反映するのは適切ではないと判断。一方、今回は強くなり過ぎると判断して見送ったが、高校時代やトライアウトにおいて左翼(引っ張り方向)に本塁打を打っているため「プルヒッター」の付与はありかもしれない。

 

■その他

成長タイプ:3年目がキャリアハイということなので超早熟に。

パワター:頑張って鈴木伸之さんに似せました!ファンの方であまり似ていないと思われた方は申し訳ありません。自分の力不足です。

 

■最後に:『バントマン』の感想

自分の中での柳澤に対する印象は、最初はあまりいいものではありませんでした。しかし回を追うごとに柳澤が時に熱く、時に葛藤しながら誰かの役に立つことの素晴らしさを感じていく様子を見ていくうちに、鈴木さんの演技もあってか次第に柳澤の情熱的な姿に魅力を感じるようになりました。そして最後の柳澤の選択はとても彼らしいなと自分は感じました。

また、このドラマは柳澤を演じる鈴木伸之さんが野球をしているシーンが本当のプロ野球選手のようでとてもかっこ良かったですし、毎話心にグッとる台詞もあってなかなか良かったです。野球と絡めない方が話がスッキリするのに強引に絡める部分は評価が分かれるところかもしれませんが自分としては面白かったです。

未視聴の方は再放送やTver等での再配信があれば見てみてはいかがでしょうか。

 

以上『バントマン』の柳澤大翔の再現でした。

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