兵馬俑、大雁塔と2つの世界遺産を回った西安、
私が行った3つ目の世界遺産は「小雁塔」です。
え??また塔??
と、思うなかれ、これが、「大雁塔」に比べて、
驚くくらい規模が小さいにも関わらず、
興味深いエピソードが残る面白い場所でした。
「大雁塔」と「小雁塔」、セットっぽいので、
近くにあるのでは??と思っていましたが、
バスで移動する距離でした。
小雁塔も、大雁塔と同じ、世界遺産「シルクロード : 長安-天山回廊の交易路網」の
構成資産の1つとして、登録されています。
「小雁塔」の入口は、こんな門になっています。
ここがチケット発券所で入り口はこの先にあります。
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最初、この場所でチケットを購入しようとしたところ、
なぜか購入できなかったので、
仕方なく、そのままこの門を通過、この先のチケットチェックのところで、
チケットを持って来いと言われ、再度この門へ・・・
意味が分からず、もう一度この門に戻り、窓口の人に2人分お願いし、
値段を聞くと、まさかの無料だと!!!
ただこの窓口で、外国人はパスポートを見せる必要があるようで、
パスポートを出して、無料でチケットゲット☆
チケットを持って、再度チケットチェックの場所へ向かうと、問題なく中に入ることができました。
この門のどこにも、値段が書かれていなかったので、
いくらなんだろーーー???
と思っていたのですが、まさか世界遺産が無料とは思わず、びっくりでした。
(そして、よく写真を見たら、電光掲示板に無料って書いてある――;
見落としてました。)
敷地に入ると、木々の合間に塔が見えてきます。
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ここで、え!?廃墟!?という感じのてっぺんが見えて驚き。
崩れかかってるじゃーん。
近くまで行くと、キレイに見えますが、
よく見ると、屋根ががたがたで、今にも崩れそう。。。
大雁塔に比べて、名前の通り小さいのですが、
あまりにもその雰囲気が違うので、驚きました。
そもそも、観光客の量も全然違い、境内で見かけたのは、
私たちの他には数組と、欧米人の団体1つだけ。
団体と同じ空間にいなければ、とても静かでした。
ちなみにこちらの塔は、中に入れませんでした。
規模も小さく、中にも入れず、あんまり見どころないかなーと思っていましたが、
歴史の展示をしていた建物に入って、その印象は大きく崩れます。
昔の小雁塔の写真です。
真っ二つに割れてしまっています。
この写真を見て、よくここから修復出来たなぁという驚きが最初にあり、
隣にあった文章を読んで、更に驚きました。
だって、地震でこの姿になって、2回目の地震で、元に戻ったって書いてあったんです!!!
どういうこと??
意味がわかりませんでした。
説明は、中国語なので、私の中国語力だと、ニュアンスしか読み取れません。
(漢字の意味で雰囲気読みしてるだけなので)
もしかしたら、英語の説明もあったかもしれませんが、
私は、中国語と同じか、それ以上に英語はできないので、
あったところでわかりません;
で、帰ってから調べました。
以下、ウィキペディアさんの情報ですが、
1487年に起こった地震で、塔に反対側が見える程の亀裂が走ったが、
1521年の地震により、ひと晩で塔が復旧したという記録があるそうです。
えええ???そんなことってある???
ただし・・・
1964年から2年間で塔の大修復が行われ、
2つに裂けていた塔の本体は現在のように修復されたとも書かれていたので、
向こう側が見える隙間があったのが、向こう側が見えない程度にくっついた!
ということなのでしょうか。
そもそもの建物が丈夫じゃないと、くっついた衝撃で壊れそうな話です。
そして、1回目の地震から2回目の地震までの34年間、
よく真っ二つに割れた状態で、建っていてくれたなと。
色々な驚きが湧いてきます。
そして、ここで思ったのが、私、上の写真を見た時に、
1回目の地震後の写真だと思っていたのですが、
1回目の地震後は、向こう側が見えるほどの亀裂だったわけで、
もしかして、これ、2回目でくっついた後なのか・・・???
とか思ったり・・・これをくっついた!!と言えるのかは、うーーん。。。
なにはともあれ、真っ二つの写真を見てから、改めて塔を見ると、
あんな状況から、よくぞここまで復活したものだ!!!
と、最初の感想とは全然違う風に見えてきます。
すごい歴史を乗り越えて来たんだね。
5月初旬は、バラがちょうど見ごろだったので、、バラと塔の写真が撮れました。
敷地内に、バラ園があり、満開できれいでした。
バラは誕生花なので、好きな花の1つなのです。
西安の中で、バラを見かけることが多く、
この時期に行けて本当に良かったなと思いました。
そして、このバラ園の脇に、回廊のような場所があり、
そちらに置かれていた石像たちもとても素敵でした。
中国の雰囲気が薄い、ほのぼのとした雰囲気のある石像たち。
色々な文化の交わるシルクロードの街ゆえの物なのか。
その表情や服などの文様に、別の文化が見えるような気がしました。
そして、こちら。
狛犬に乗っている方、
可愛い表情なのですが・・・
これが私には映画「ソウ」(ホラー映画)シリーズに出てくる、
人形?の顔にしか見えなくて・・・
ちょっとゾッとしました。あの映画、ほんと怖いんですよね・・・
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ここは本当に世界遺産なんだろうかと思ってしまうような、
人気のなさでしたが、その分のどかな空気が流れていて、
散歩には気持ちのいい雰囲気でした。
(ただ、入り口のプラタナスの花粉が酷くて、それだけが結構なマイナスポイントでしたけど;)
ちょっと面白いエピソードの残る小雁塔。
この話に気が付かなかったら、もっと印象の薄い場所になっていたかもしれませんが、
その歴史がとても興味深い場所となりました。
ところで、ここの無料チケットに「西安博物館」と書かれていたので、
なんだろ??と思いつつ「小雁塔」を観光し、そのまま出てしまいましたが、
同じ敷地内に、西安博物館があり、同じチケットで無料で入れるようです。
どこに西安博物館があったのか・・・全然気が付きませんでした・・・
ちょっと行ってみたかった気もしますが、この後にも行きたいところがあったので、
ま、仕方なかったかな。
【3/15~10/31】
受付時間 9:00~17:00(閉園18:00)
【11/1~3/14】
受付時間 9:00~16:30(閉園17:30)
※毎週火曜日閉館(中国の国家の祝日を除く)
(チケット記載情報より)