前回のブログの続きです。
剪定する時の注意点や心に留めて欲しいことをお伝えしたいと思います。
思いつくことをざっと箇条書きにします。
①強剪定はしない方がよい
②ましてや「断幹」といって電信棒のようにはしない方がよい。
③徒長枝や胴吹き・ひこばえはむやみに切らない方がよい。
④枝の切り口は癒合しやすいように切る
等です。
前回は、①②をご説明しましたが、今回は③をお伝えしようと思っています。
わたしもそうでしたが、造園を習い始めると真っ先に切るのは
・ひこばえ
・胴吹き
・徒長枝
と習います。
「ひこばえ」や「胴吹き」というのは、
上の絵でいう地面付近から立ち上がっているものが「ひこばえ」で幹から吹いている枝を「胴吹き」といいます。
なぜ、こういった枝を真っ先に切るのかの理由は、
・見苦しい
・養水分が肝心な枝にいきわたらず、胴吹きやひこばえに行ってしまう
等の理由です。
樹木は光合成で生きるエネルギーを得たり、体を作ったり、傷や病気と対抗します。
光合成は葉っぱで行われるので葉っぱがないと生きていけないということになります。
ひこばえや胴吹きは、樹勢が劣ってきた樹木によく発生します。
樹勢が劣ってくると上部の枝が元気がなくなり、光合成が十分でなくなります。
樹木は、少ないたくわえを使って「ひこばえ」や「胴吹き」を出すことで光合成を養おうとします。
「ひこばえ」や「胴吹き」というのはそういった意味があります。
ところが、これらを切ったらどうなるでしょう?
光合成ができないどころか、せっかくのたくわえが台無しになりますます木が弱ってしまいます。
徒長枝はどうでしょう?
徒長枝は、よく強剪定をした後に出てきます。
強く切られた木は多くの葉っぱを失うものですから、無理やりにでも枝を長く伸ばし多くの葉っぱを付けようとします。
もちろん体のたくわえを使って出します。
この徒長枝をまたことごとく切ると、光合成ができなのと、たくわえを無駄に使ってしまうので樹勢が劣ってきます。
見苦しいからと理由で徒長枝を切りますが、元々強剪定をするから出てきていますので、木はたまったものではありません。
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