次回雪組大劇場公演「凱旋門」の主な配役が昨日発表になりましたね。

なにぶんにも、2000年の公演はおろかスカイ・ステージの再放送もちゃんと見た記憶がなく、名前だけで想像がつかないので少し下調べしてみました。

画像: 宝塚歌劇団公式サイトより

 

まずは、ヴェーベル(病院長でラヴィックの友人、闇手術などをまわしたりする)が彩凪翔さん。2000年の公演は汐風幸さんで、♪いのち♪もボリス→ヴェーベル→ラヴィックと歌い次いでいました。

彩風咲奈さんの役はアンリ(2000年は立樹遥)で、この役は2枚目俳優で、ラヴィックが捕まった時、ジョアンと一緒になるという役。

当時雪組で同期でセット扱い(?)だった3人の役、ハイメ(安蘭けい)、マルクス(成瀬こうき)、ローゼンフェルト(朝海ひかる)の役は、今回は順に朝美絢さん、煌羽レオさん、永久輝せあさんです。ハイメはスペインからの亡命者でユリアと幼馴染。そのユリアの役は彩みちるさんがやります。マルクスは逃げの名人だそうで、ローゼンフェルトは名家の三男でゴッホの絵を愛する人だそう。

組長さんの役ウージェニーはわからなかったですが、副組長さんの役シュナイダー(汝鳥伶)はゲシュタポだそうです。

それからボリスなどが暮らすホテルの女将フランソワーズ(矢代鴻)役は専科の美穂圭子さん。矢代さんは歌の場面が多かったんじゃないかと想像できるので、やっぱりそこは美穂さんですね。

真那春人さんの役アーロンの妻がルート朝月希和さんですが、ルートが不倫をしてアーロンが自殺するということだそうで、ルートの不倫相手はヴィーゼンホーフ縣千さん。

綾凰華さんのペペという役は調べられませんでした。

♪雨の凱旋門♪でも有名な「カルバドス」を飲む店で、やけに記憶力のいいウエイターがいるのですが、これはギャルソンの陽向春輝の役かな?

カルバドスと言えばアップル・ブランデーですね。公演メニューとかデザートにカルバドスを使ったものが出てきそうですね。本当はストレートで飲むのが一番いいらしいですが、さすがにそれはないかな。

 

初演でオリジナルの脚本の場合は調べようにも調べられないので、諦めもつくのですが、再演ということで、一応調べようとしたものの、さすがに18年前のもの、十分に調べることができませんでした。

調べているうちに2000年の公演は、トップコンビ以外は東京公演でも博多座でも役が変わっている人が結構いる上に、ミレニアム記念の(?)役替わり公演という珍しいものがあったそうです。朝海ひかるさんがラヴィックを、貴咲美里さんがジョアンを、安蘭けいさんがボリスを演じたそうで、新人公演のようにも見えますが、研7以降の方々も入っていて、どうやらベルリン公演も同時にあって、組子が一部ベルリンに行ったりしていたようです。

 

調べているうちによく出てくることとして、この作品の暗さ。ほとんど最後まで笑うとこがないとか。でも、今回はショーが後で、ラテンショーの「Gato Bonito!!」だから、ノリノリで劇場を後にできそうですね。

それからジョアンの愚かさやあさはかさもよく出てきます。自殺をしようとしたところを助けてくれた人を愛していたはずなのに、その人が自分の近くにいなくなれば他の人と一緒になる。2000年は2人がジョアンを演じましたが、それぞれに雰囲気が違っていたようですね。真彩希帆さんがどんなジョアンを作ってくれるかとても楽しみです。真彩さんなら「嫌な女」風にはならないんじゃないかと思います。「たんぽぽ」ちゃんですからね。

 

初演のボリスは香寿たつきさん。オンライン上で冒頭しか見ていませんが、大人の色気のある演技で素敵でした。でも大人の色気なら望海風斗さんも負けはしませんよね。こちらも本当に楽しみにしてます。