●「ビスカリア SUPER ALC」
希望小売価格(税込)2万7500円
2022年3月1日発売
「バタフライ」ブランドで卓球用品を製造・販売するタマス(東京都
杉並区)は、卓球ラケット用に開発された特殊素材「スーパー アリ
レート カーボン」を開発したそうです。22年3月1日に、その素材を
使用した第一号モデルのラケットをする。
卓球用ラケットの素材は、少なくとも本体の厚さの85%が天然木だ
そう。ですが、ルールの範囲内において、繊維素材によって補強す
ることができる。
タマスは、これまでも繊維で強化した特殊素材を使った卓球ラケット
の開発に力を入れてきたとのこと。「1978年にTAMCA5000(カーボン)、1991年にアリレート(高強力ポリアリレート繊維)、1993年にアリ
レート カーボン(カーボンとアリレートを交織した素材)、2004年にTAMCA・ULC(縦方向のみにカーボンを使った素材)、2007年にZLフ
ァイバー(高強度PBO繊維)、ZLカーボン(カーボンとZLファイバーを
交織した素材)、2013年にスーパーZLカーボン(カーボンとZLファイ
バーを高密度に織った素材)、2018年にCAファイバー(木材由来の繊維)、2020年にセルロースナノファイバー(植物由来の極細繊維。これを搭載したラケット。タマスと大王製紙株式会社が共同で特許を取得)と、特殊素材を取り入れたラケットを製品化してまいりました」(リリースより)。
なかでも、アリレート カーボンを使用したラケットは、93年発売の「ビスカリア」を皮切りに30年近い歴史を誇るという。今回、このアリレート カーボンを進化させたスーパー アリレート カーボンを開発した。「多くの繊維量を編み込むことで、より高い弾みを獲得した特殊素材。アリレート カーボンの特徴であるしなやかさを維持しながら、より高い弾みをもたらす素材」(リリースより)という。
リリースによると、以前からトップ選手から「『アリレート カーボン搭載ラケットの打球感はそのままに、より威力が出るものを』という要望が寄せられておりました」(リリースより)とのこと。そのため、進化版のアリレート カーボンの研究を進めてきたという。
ただ、打球感はそのままに、より威力が出るというラケットを実現するには、ラケットの振動特性を高くすることなく、反発特性のみを高くする必要があったという。「一般的に、反発特性を高くすると振動特性も高くなるため、この課題をクリアすることは容易ではありません。目標とするラケットの性能を導き出す特殊素材を開発するために、弊社研究開発部はこれまでに蓄積された知見を最大限に生かし、編み込む繊維の量や製造方法の研究を重ね、トップ選手たちにたびたび協力を仰ぎ、特殊素材『スーパー アリレート カーボン』の完成に到りました」(リリースより)とのこと。
第一弾となるモデル「ビスカリア SUPER ALC」を3月1日発売する。「試打した選手からは『打球感はビスカリアと変わらないが、より威力のある打球が可能』という感想をいただき、寄せられた要望に応えるラケットに仕上がりました」(リリースより)とアピールします。
温泉卓球くらいしかしないド素人ですが、卓球ラケットもプロや競技に真摯に取り組む人向け商品の場合、継続した技術革新が必須(そして高い!)ということを改めて教えてもらいました。
ビスカリア SUPER ALCについて
https://www.butterfly.co.jp/publicity/superalc/
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