合同バンド | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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部活動の変化などに対応するために吹奏楽連盟もいろいろな変革を発表していますが、その中に、コンクールの高等学校の部についても、今年度から合同バンドの参加を認めるというものがあります。さて、合同バンド…?

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

合同バンド 

 

中学校の部では以前からおこなわれていましたよね合同バンド。
単一校だけではバンドが維持できなくなってきたことによる対策です。
たしかに、部員数1ケタなんていう吹奏楽部もありますからね。
なかなか大変なこともあるようですが、これも仕方のないことなのかもしれません。
みなさんはどう思われますか。
こういう柔軟な対応は、歓迎すべきことだとは思うのです。ただ、
考えなければならないことや気をつけて見ていかなければならないこともあるように思います。
そもそもなぜ、こんなに部員数が減っているのでしょうか。
 

 

少子化? 

 

こういう話になると、その原因として必ず使われる言葉…
少子化。
子どもが少なくなっているのだから仕方がないじゃない、と…
部活動の生徒数が減っている … 少子化だから。
大学の受験者数が減っている … 少子化だから。
ほんとうに、少子化のせいなのでしょうか。
これ、前にも書きましたが…
たとえば学校の全校生徒数に対する吹奏楽部員の割合ってどれくらいでしょうか。
これ、バロメーターとして中学校ではだいたい10%、
高校ではもう少し減るでしょうけど、それでも5%よりは多いと思います。
これがね、近年下がってきているように思うのです。
学校指導に行くと全校生徒数を訊くのですが…
たしかに生徒数は減ってきているところが多いかもしれません。
でもそれ以上に、部員数が減っている。
アンケートしてみました。分母が少ないので、参考程度にしかなりませんが…



やっぱり以前より下がっているように思うのです。
ここ、検証してみる必要があるのではないでしょうか。
 

 

合同バンドの問題点 

 

問題点というか、合同バンドを運営する上で克服しなければならない課題は…
まずは移動ですよね。
学校の部活動であれば、授業が終わったらすぐに取りかかれる。
でも、合同バンドだと活動場所まで移動しなければならない。
移動手段、それに費やす時間…
そして、場合によっては楽器なども運んでこなければならなかったりもするのです。
それに、これではもちろん毎日活動するというわけには行きませよね。
週末だけとか、そういうバンドが多い印象です。
尤も、ガイドラインを守っていればどっちみち、毎日活動するバンドはないのでしょうけど…
 

 

選抜ではない 

 

もうひとつ、懸念されることがあるように思うのです。それは…
合同バンドは選抜バンドではないということ。
部員数が減ってしまって単独では編成が維持できないバンドを救済するための仕組み、
それが、合同バンドであるはずです。
もし、各校から優秀な部員だけを集めてコンクールのための選抜バンドを組む、
そんなことのために、この仕組みが使われたら…
これ、趣旨に反するでしょうし望ましいこととは言えませんよね。
杞憂、でしょうか。
そういうことを防ぐルールみたいなものが、もしかしたら必要かもしれないと思うのです。
たとえば、単独の部員数が20人以上いるバンドの合同バンドへの参加は認めない、とか…
それぞれのバンドの事情もいろいろでしょうから、一律のルールも難しいかもしれませんが…
 

 

学校単位ではなくなることで… 

 

なにしろ、地域展開でも起こりうる(必ずそうだというわけではない)ことですが…
バンドの単位が学校ごとではなくなるということ。
それによって難しくなることもあるのかもしれません。
たとえば、団体に対する意識とか。
学校単位であれば、バンド活動以外でのつながりもあるから所属意識みたいなものも高くなる。
バックボーンに学校があるということも大きいのかもしれません。
ところが、学校が関係ない、自由に所属を変われるとなれば、そういう意識も下がるかも…
これって、いいことなんでしょうか。
それから、学校というくくりから外れることによっていろいろな意味で歯止めがなくなる。
と、ますます格差が広がることにもつながるのではないか…
そういういろいろな懸念はありうるのだろうな、とも思います。
なにしろ、これから様子を見ながら改革は進められていくのだろうな、と思うのです。

さて、高校の合同バンド解禁、みなさんはどう思われますか。