〆切の中でベストを尽くすということ | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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世の中には期限があるものってありますよね。というか、むしろたいていのものには期限があります。それはいろいろなものがありますが、その限られた時間の中でベストを見つけることって、そう簡単ではないですよね。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

期限 

 

世の中のたいていのものには期限がある。
永遠に変わらないもの、どこまでも続いていくものなどない…
なんだか哲学的な話になってきましたが、たとえば、
食べものにだって消費期限があるでしょ。
じつはね、この前ね、、賞味期限が3年過ぎたカップラーメンが出てきたのですよ!
これ、ほんとの話。いったい誰が買ったんでしょうか…
さすがに開けずに捨てましたが…
その限られた時間の中で、ベスト、いちばんいいと思えるものをつくらなければならない、
そういうことって、いろいろあると思うのですよ。
 

 

コンクール 

 

それはたとえばコンクールやコンペティションです。
本番の日は決まっていますから、それがいわば『期限』といえるのかもしれません。
そこに向けて、ベストの演奏をつくる。自分(たち)がベストと思えるものをつくる。
でも音楽って、頂上とかゴールってないものですよね。
本番の日に『ベスト』と思えた演奏、時を経れば、もっといいものが出来るかもしれません。
いや、きっとそうなのでしょう。
要するに、きりがないんですよね…
昨日のベストは、きょうにはもうベストではない…
なら、ベストの演奏をつくるって一体どういうことなのか…
その時点の自分が最高と思えるものをつくるということなのでしょうね。
それはあとになってみれば、さらに上に行けるということもわかった上で、ね。
 

 

100の可能性 

 

作編曲をされる方もおられるかもしれません。
あれだって、〆切がありますよね。ないものもありますが…
「これでいいのだろうか、もっとほかにないか…」
そんなふうに悩んだり考えたりすることって少なくないものです。
でも、考えたり模索したりできる時間は限られている…
と、やっばり妥協ってあるのですよね。
気に入らないからって何度でも書き直すわけにはいかない。
もっとほかにある気がするんだけど…
どうしても、これでは出したくない、そんなふうに思うことも…。
もちろん、あってはならないことですが…
ひとつのパッセージにも、100の可能性を探す。
でも、時間は限られている。
そう考えると、大変でしょ作曲って。大変なんです。
 

 

さらっと出来ること 

 

作曲でも編曲でも、時間のかからないもの、さらっと出来てしまうこともあります。
極端な話、その曲を演奏するのとおんなじ速さで出来てしまうようなもの。
自分のなかに前からあって、それを見つけた、そんな感じ。
地下鉄の中で書いた曲もありますよ。
また、もしかしたらそういうものの方が良いものだったりするのかもしれません。
演奏でも、自分の技術や音楽性の範疇で十分足りるものなら、苦もなくさらっと出来てしまう。
だから逆にいえば…
練習を重ねなければ出来ないようなものは、自分の技術や音楽性を超えるものですよね。
もちろん、合わせなどは別ですよ。
だから、ベスト、現時点の自分が納得いくものをつくるのに時間がかかるということは…
ある意味、自分の技術や音楽性の範疇、余裕の範囲を超えているといえるのかもしれません。
 

 

余裕 

 

限られた時間の中で、そのときにベストだと思えるものをつくりあげる…
演奏にしても作曲編曲にしても、それは大変なことなのでしょうけど、必要なのは、
やっぱり余裕なのではないかと思うのです。
もちろん、時間的余裕もあったほうがいいのでしょうけど、それだけではありません。
もっと大切な余裕があります。それは…
技量だったり経験値だったり引き出しだったり音楽性だったりですよね。
つまり、その人がそれまで自分の中に蓄えてきたもの。
それが大きければ大きいほど、余裕が生まれ、さらっと出来る。
だから、蓄えのない一夜漬けではいいものは出来ないのですよね…
蓄えてきたものが多いほど、選択肢が増えたり迷いが出ることもある。
でも、答えを見つけるのだって早くなります。
地力が大事、ということです。自戒も込めて。

さて、余裕、蓄えていますか。