みなさんは、一緒にいる人の呼吸に意識が向くことってありますか。今、となりにいる人はどんな呼吸をしていますか。管楽器、音楽をするときにも呼吸って大切ですよね。また、呼吸は感情をあらわしていたりもします。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
呼吸
となりには誰もいない?
では、あなたは今、どんな呼吸をしていますか。
吹奏楽指導をするときにも生徒さんの呼吸って観察しますが、
普段の日常でも、なんだか観察していたりするのです。
いろいろな呼吸の人がいますよね。
静かな人、音のする人、深い人、浅い人、長い人、短い人、硬い人、楽な人…
呼吸は感情や気持ちの状態を表しているとも思います。
たとえば、「なにをそんなに焦っているんだろう」なんて思うことも…
いろいろ観察していると面白いですよ。
自分自身の呼吸を観察すると、なにかに気づくかもしれませんね。
呼吸から感情を読み取れたりもしますよね。
呼吸と感情
呼吸と感情って、やっぱり密接に関係しています。なぜなのでしょう…
呼吸も感情も、脳の『扁桃体』がつかさどっているのだそうです。
おんなじところが働いている。だから密接に関係するのは当然なのですね。
たとえば『ため息』ってどんなときに出ますか。
あくびだって呼吸のひとつですよね。
不安を感じると、呼吸は早く浅くなります。
激しい感情の変化があると、呼吸も激しくなります。
焦り、怒り、悲しみ、みんな、呼吸に現れます。
脳の酸素消費が多くなると、つまり頭をたくさん使うと、呼吸が荒くなったりしますね。
テンパったときもそうですよね…
逆に、呼吸をコントロールできれば、感情をコントロールすることもできます。
テンパったときには一寸手を止めて、いちど深呼吸してみる。有効です。
緊張して呼吸が浅くなったときにも、ゆっくり深く深呼吸。
天台小止観
天台宗の創始者である智顗(ちぎ)が説いた書物、天台小止観によると…
呼吸の状態って4種類あるのだそうです。
- 風 … 音や声の出る風息。
- 喘 … 喉につかえた喘息。
- 気 … 息の荒い気息。
- 息 … 出入りが静かな息。
天台小止観は修行法についての書物で、座禅の作法や心の状態が書いてあるのだそうですが…
座禅中は4番目の『息』によって『調息(呼吸を整えること)』をするのだそうです。
では、この『息』、あとの3つとどう違うのでしょうか。
ぼくはべつに修行をしたわけでもなんでもないのですが、思ったことを書いてみますね。
身体のどこかに力が入っていたり緊張があったり気持ちが乱れていたりすると…
『息』にならないのだと思うのです。
管楽器
管楽器を演奏するのにも、もっというと音楽するのにも、呼吸って大切ですよね。
吹奏楽指導をしていると、たくさん出会います。
呼吸が不自由な生徒さんに。
なにかを意識的(作為的)にしようとしていたり…
無理な姿勢を取ろうとしていたり…
身体の使い方のバランスが悪かったり…
どこかに力が入っていたり…
呼吸の仕組みを無意識に勘違いしていたり…
いろいろな原因があるのだと思います。
普段と違う特別な呼吸をしなければならないと思い込んでいる人もいます。
誰もが本来持っている(持っていた)、自然な呼吸、それが、出発点。
それを拡大していくだけなのだと思うのです。
なにしろ、自然な呼吸、ここからしか始まりません。
普段から
楽器、とくに管楽器をされているみなさん、
呼吸や、身体の使い方、楽器を吹くときだけではなく普段から、意識を向けてみてください。
ぜひ。
なにかを『強いる』必要はありません。まずは、意識を向けてみる。
自然な、らくな、呼吸や身体の使い方、バランス…
また、ある種のヨガや座禅、瞑想などもきっと有益だと思いますよ。
日本人って宗教的な雰囲気のものにアレルギーのある人が少なくないのかもしれませんが、
なにかの考え方に染まる必要はありません(ぼくも染まるつもりはないしね…)。
逆に『染めよう』としてくるものって怪しいので距離を置いた方がいいと思いますが…
ニュートラルな捉え方で見ていけば、有益なことってたくさんあるように思うのです。
さて、みなさんはどんな呼吸をしていますか。
