みなさんの吹奏楽部では、先輩が後輩と一緒に練習してくれたり教えてくれたりしますか。初心者の手ほどきや相談に乗ってくれたりしますか。また、そういう文化はありますか。これ、とても大きなことだと思うのです。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
小学生バンド
とある小学校の吹奏楽部を、以前に指導していました。
そのバンドはじつはとても上手で音もよく出るバンド。
まるでバンド全体がひとつの大きな生きもののようでした。
ぼくがそこでやっていたことといえば、月に2~3回程度の合奏指導だけ。
基礎指導なんかほとんどしたことがなかったのですが、
みんな気持ちがいいくらい、よく吹くのです。
なにか吹いて聞かせると、すぐに真似する、そんな子たち。
なぜなんだろう、一体どうして、こんなに吹けるのだろう…
そのバンドは、パート練習で上級生が一緒に練習して、ちゃんと導いているのです。
これってじつは、とても大きなことなのです。
指導者が…
どんなに時間を割けることが出来たとしても、
指導者や先生がひとりひとりを見れる時間なんて、たかが知れています。
いつも一緒に練習している先輩の存在って、だからとても絶大なのです。
ひとり飛び抜けてうまい子が出てきたりすると、
その子に影響されてすごいセクションになったりもします。
これ、中学や高校でもそうです。
そういうところをこれまでけっこう見てきました。
そして、一緒に練習すればそれだけで、音だって寄ってきます。
これも、じつはすごく大切なことです。
ひとりひとりがどんなにうまくても、ばらばらに練習しているだけでは音は合いません。
コンクール前って…
ところが、学校吹奏楽部、特に中学校だと、今の時期ってどうでしょうか。
コンクールに出ない1年生って、もう放置されていたりしませんか。
そういう光景を、これまでいくつも見てきました。
仕方ないといえば、そうなのかもしれません。
でも、来年を、いや、今後を担う大切な1年生なのです。
ぼくが中学生のときは、1年生もコンクールに出ました。
なにしろ全体で30人ほどのバンドでしたから…
そもそもこの頃とくに感じるのですが、
1年生が楽器に触れるのが遅すぎるのではないでしょうか。
ときには6月からだったりするでしょう。なぜ?
もったいないとは思いませんか。
感染症禍で
4年前、感染症禍になって、吹奏楽部の活動も大きく制限されましたよね。
今は普通に戻っていますが…
その影響で、上級生が下級生と一緒に練習できないということがおこりましたよね。
人との接触を減らす必要からのことなのでしょうけど、もしそうだったのであれば、
もう、その必要はないですよね。
ぜひ、一緒に練習して欲しいと思います。
それが、いいバンドをつくるいちばんの近道であるように思うのです。
それに、1年生だけにされて、それぞれがばらばらに練習しているのって、
かわいそうだとは思いませんか。
影響
なにも教えてくれなくったっていいんです。
そばにいて、いつも練習している先輩の音を間近で聞くのだって、とても大きなことです。
なにかわからないことがあったら訊けるところに上級生がいるのだって、大きいのです。
それによって、バンドのレベルってずいぶん変わってくると思いますよ。
ぼくだって、中学生の頃って、具体的に教えてもらったことって決して多くはないです。
でも、先輩方がいつも近くにいた、そのことは心強かったし、
とても影響を受けていたと思います。
もっと早く楽器に触れさせてあげて、同じところで練習させてあげて、
出来れば簡単な曲で早く合奏に参加させてあげる…
もっとそんなふうになっていったらいいのに、って思うのです。
さて、みなさんの学校の吹奏楽部は上級生と下級生、一緒に練習していますか。
