Bach制作責任者がBachを語る2024 | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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昨日、タイトルの催しに行ってきました。これ、6年前にも参加しています。今回はどんなお話が聞けるのか楽しみにしていたのですが、「えっ、そんなの見せて大丈夫なの?」というものまで見せていただけたのでした。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  Bachを語る

 

アメリカからBachの制作責任者がやってきて、Bachの歴史や工場の話、制作過程の話、

楽器の話やコンセプトなどをいろいろな展示や映像もまじえて話す、そんな催し。

これ、前回も参加しています。

調べてみたら6年前ですね。こちらがその時のブログ。その後にもあったのかな…

 

 

この時も興味深い話がいろいろ聞けたのですが、今回はさらに…

 

 

  ベルの制作過程

 

前回にもベル制作過程、どうやって作っているのかの話はあったのですが…

今回はさらに、その過程の映像(動画)を見せていただけたのでした。全部。

ベルの加工って、金管楽器制作のいちばんのシークレットではないですか。

それを見せて大丈夫なの!? と思ったのですが、もちろん撮影は禁止。

とくに淵の加工はいちばんの秘密だと、過去に他メーカーから聞いたことがあったのですが…

それも見せていただけました。ほんと、職人技でしたよ!

でも、あれを見せるということは…

ほんとうに大切な秘密は、きっとほかにあるということなのでしょうね。

 

 

  いろいろな展示

 

どれを撮影してよくてどれがダメなのかわからなかったので、写真は撮ってきませんでした(汗)。

前回のように、制作過程のベル、Bachが初期に作ったマウスピース、

Bach自身の手による設計図、そして、楽譜!

いろいろな興味深い展示がありました。

初期のマウスピースは、現代のモノとくらべて細身で軽そうですね。

金管楽器やマウスピースって、この数十年で少しずつ重くなってきたのかもしれません。

近年は、その反動、それを見直そうという流れになってきているようにも感じますよね。

 

 

  往年の楽器を

 

新しいものを開発することと、伝統を守ること…

開発のために、往年の名機を分析している、

たとえばCTを撮ったりしてそのデータを取っているのだそうです。

それが、近年の楽器には生かされているのだと。

材料に関しては、初期の頃のものも現代のものも、違いはないのだと。

ヴィンテージの楽器って、当時の材料(金属)の影響が大きいのだと思いがちではないですか。

でも、どうやらそれは違う?

ただ、「われわれが作った楽器をどんなに分析しても、真似は出来ない」のだと…

(そう言われていましたよね?)

どこでどんな熱を加えるのか、どれくらいの熱をどれくらいの時間加えるのか、

それは分析のしようがないのだと…

そうか、そこが秘密なのか!

 

 

  アルティザン

 

楽器も多く展示してありました。

試奏してきました。特筆すべきは…

アルティザン、いいですね! とてもいいです。ちょっと驚きでした。

最近吹いたいろいろな楽器の中でいちばんだと思います(個人の感想です)。

ベル違いで3種ありましたが、どれも面白い。

ぼくは基本的に赤ベル好きなのですが、黄色も面白いです。

今、ノーマル42Bが定価で589,000円(ほんと高くなりましたねぇ…)。

アルティザンが、えっと、852,000円。その差、263,000円…

でも、それ以上の違いがあるように感じましたよ。

トロンボーンのみなさん、いちど吹いてみてくださいな。

 

みなさんもBach、試してみませんか(回し者ではありません…)。