最近の気になる航空インシデント | フクロウのひとりごと

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最近ちょっと気になる航空インシデントがあったので、マニアックな話ですが、きょうはこれについて書いてみたいと思います。羽田と米子で起こったインシデント、この2つ、けっこう大きな危険があったと思うのです。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  トルコ航空機

 

まずは羽田空港で今月20日に起こったトルコ航空機のインシデント。

 

 

これ、この記事で書いた、ぼくがシムでやってみたのと同じアプローチ、

LDA22アプローチで起こったインシデントです。

 

 

羽田には滑走路が4本あるのですが、A滑走路とC滑走路、B滑走路とD滑走路、

それぞれ平行進入がおこなわれています。

飛行機が平行して同時に着陸してくるのですね。

ですので、コースを少し逸脱するだけで、危険な状態になる可能性がある。

今回はそういうインシデントでした。

 

 

  録画してみたら…

 

航空機の飛行コースをレーダー画面のように見せてくれるフライトレーダーというサイト、

そのリプレイで、このトルコ航空機の飛行コースを録画してみました。

動画をブログに貼る方法がわかりませんので、Twitterに貼ったツイートで見てください。

 

 

LDA22で進入、コースを逸脱し23へ向かう。ゴーアラウンドし、その後LDA23で降りていますね。
見ると23には先行機もおり、一歩間違えば…、というインシデントだったと思います。

ぼくがシムでLDA22をやったのは、風のない晴れの昼間。

なのでコースを逸脱することなくアプローチ出来たのですが、

夜だったり視程が少し悪かったりすれば、難しいのかもしれませんね。

トルコ航空は以前にも、羽田を離陸しコースを逸脱したインシデントがありました…

 

 

 

  ANA米子空港

 

そして次はこれです。

海上自衛隊のヘリが太平洋上で訓練中に衝突墜落した事故が大きく報道されましたよね。

日本を取り巻く状況を考えると、訓練して練度を上げることは大切なことなのだと思います。

なので訓練しないわけにはいかない。

自衛隊さんもきっと大変なのだと思います。

で、そのニュースに隠れてしまった感がありますが…

鳥取県の米子空港でANAの定期便が、こんなインシデントを起こしていたのです。

 

 

(URLが間違っていたので4月29日修正しました)

 

冒頭画像は、フライトレーダーで見た、そのANA機の飛行コースです。

 

 

  どれほど危険だったのか…

 

このインシデントはどれほど危険だったのか…

東から進入、滑走路の反対側へ回り込み、旋回して西から着陸するのですが、

1度目は旋回が早すぎて高度が高すぎ、やり直し。

2度目は旋回しながらの降下が多すぎて海面へ異常接近。

そのときの最も低い海面からの高さが…

125フィート!(約38.1メートル、画像の黄色い飛行機がいるあたり)

上昇が数秒遅れていれば墜落の危険もあった…

こういうビジュアルアプローチって、降下計算がいちばん難しく、安全上大切だと思うのですが、

おいおい大丈夫かANAさん、という感じです。

まあ、これと同じアプローチ、しかも夜間に、ぼくには難しくて出来そうにありませんが…

なにしろ1500フィートのトラフィックパターンがやっと出来るようになったレベルですから。

 

このインシデントを解説したyoutube動画がありました。

 

 

 

  空の安全を

 

ところで、中華航空機が名古屋空港で墜落事故を起こしてから一昨日26日で30年です。

みなさんはあの事故をおぼえておられるでしょうか。

 

 

あの時ぼくは仕事の現場で休憩時間にニュースを見ていました。

大変な事故が身近に起こったという驚きを持って、画面を見守っていたことをおぼえています。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、空の安全を祈らずにはおれません。

飛行機は安全な乗りものです。

その陰には多くの人の働きがある。

これからも空の安全が守られ、悲しい事故がなくなるよう願いたいです。

 

さて、みなさんは飛行機に乗られますか。飛行機旅行はお好きですか。