今月のフライト | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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なんだか月例になってきましたが、今月も飛んできましたフライトシム。昨日セントレアのラグジュアリーフライトさんで飛んできたので、そのレポートを書いていってみたいと思います。さて、今回のフライトはいかに?

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  羽田着陸

 

いつもの787でのフライト、まず最初にやったのは、東京国際空港(羽田空港)への着陸。

前回いまいちうまく行かなかった、LDA22に再挑戦です。

今回は少し勉強して行きました。これがそのチャートです。

 

 

マニアックでごめんなさいね。LDA W RWY22アプローチ。

これのいちばん難しいところは降下計算だと思うのですが、そのほかには多分…
BONDOポイントをジャスト5000フィートで通過しなければならないところ。

もちろん、その前から早めに降ろして5000でレベルフライト(水平飛行)してもいいのですが、

それではいかにもスマートじゃない!

スムーズに3度のパスで降りて行って、BONDOでちょうど5000になるには…

その前のBEASTが5500以上、BIRLOが6000以上、BACONを7000以上の制限…

でも、そこまで降ろしてしまうと低すぎです。

距離から計算すると、BEASTを5900、BIBLOを6600、BACONを7700くらいで通過すれば…

 

 

  やってみた

 

やってみました。

1度目は、早く降ろし過ぎて5000でレベルフライトしました…

2度目は、降下しながらジャスト5000でBONDOを通過できたのですが、やや無理矢理感が…

結果的に2度とも制限を守って飛ぶことは出来たのですが、

マニュアル(手動)でこれをやるのって至難ですね…

 

そして、その先です。

BONDOからMAPtまでの11.6マイルで、5000から1000まで降ろさなければならない…

これ、計算してみると3度のパスよりも深いのですよ!

3度で4000ft降下しようと思ったら、13マイルちょっと必要なのですけどね…

残りの距離と高度、降下率を見ながらあたまの中で再計算を繰り返し…

降下率が毎分1100フィート超えるくらいで降りなければならない?計算あってますかね…

1度目は、やや高すぎてMAPt直前でかなり降ろしました。2度目は逆に、少し低かった…

これ、実運行ではどうやっているのでしょうか…

VSモード(降下率を入力して飛ばすモード)でも、計算はしなければならないし…

なにしろ、飛ばしながら暗算くらいは出来ないと務まらないのですねパイロットって…
降下計算をきちんとすることとくらべたら、
滑走路直前で55度旋回することなどそう難しいことではないですよね…(難しいけどね)

 

 

  羽田って…

 

ところで、どうしてこんな、3度よりも深いパスで降りなければならないのか…

なぜ、BONDOでの制限が5000フィートなのか…

ルートが交差するからだと思っていたのですが、じつはこれ、騒音対策なのだそうです!

以前はここの制限は4000だったそうなのです。

羽田ってRWY05のローカライザー(電波の道)がオフセット(滑走路の延長線上にない)だったり、

RWY16の都心上空ルートが3度パスより深かったり…

みんな、騒音対策。

そのしわ寄せはみんな、パイロットが被っているのです。

5000や4000で真上を飛んでいく飛行機、そんなに気になりますか?

セントレアに北から進入する機は、名古屋の上を5000(約1500m)くらいで飛んでいきますが、

よっぽど静かでなければ気になりませんよ!

 

 

 

  タッチ&ゴー

 

 

そしてそのあとは、セントレアの36を使って、またタッチ&ゴーをやりました。

離陸推力にセットしてエアボーン、15度ピッチで上昇すると、

500フィートくらいで200ノットを超えてしまいます。

2500フィート以下の高度では200ノットの速度制限があるのでパワーを絞るのですが、

離陸上昇中の速度のコントロールってピッチでやるのだそうですね!

21~22度までピッチを上げて速度を保ちます。

1500フィートレベルオフ(水平飛行への移行)の難易度は上がります…

まあまあ安定して飛べました。でも、もっと精度は上げたい…

そして、アビーム(滑走路端の延長線)でタイムスタート、ギアダウン、フラップ20へ。

高度を保ち、フラップ20スピードで安定したらフラップ30へ。フラップ30スピードへ。

35秒でベースターン、降下開始。

ここのフェーズが、けっこう忙しいのです。正確にやるのにはまだまだですね…

あとは…

ロールアウト(旋回→水平)で、やっぱり時々高度が狂いますね。下がってしまいます…

 

 

  ファイナル

 

そして、やっぱりファイナルが難しい…

なにがって、降下計算です。

3度のパスは…、150ノットで750fpm(毎分750フィート降下)…

でも、決して昇降計を追ってはいけない。姿勢に集中!

姿勢も、毎回違うのですよ。パワーも。ウエイトが変わるから。

所望の姿勢にコントロールするのも難しいのですが、少しは慣れてきました。

『待つ』ことが大切ですね。操作の結果どうなるのかを見る。

低すぎることが多かったですね。1回ゴーアラウンドしました…

ムズい!

 

でも、蛇行はしなくなりました。

滑走路のどっちにいるのか、ではなくて、どう動いているのかを見るのですね。
あとは、ND(ナビケーションディスプレイ)を見るのです。
バンク入ってるとおヒゲが出るし、ヘディングも表示してくれる。

ただ、オーバーシュートしたときとかの修正はヘタでしたね…

 

 

  接地

 

あとはね、接地です。

だいぶ良くはなりましたが、まだまだですね…

接地姿勢、5度ピッチとは限らなくて、これもウエイトで変わるみたいなのです。

そして、なかなかタッチダウンゾーン(接地標識/トウフ)に着けられませんね…

エイミング(滑走路のどこを見るか)が不正確なのでしょうが…

無風でやっていたのですが、次回は風を入れてもらおうかな…


ところで、速度を変えるたびにもちろんトリムを取るのですが…

自動で合っている時と手動で合わせる時とあるのです。なにが違うのだろう…

 

そして、飛び終えて展望デッキに出てみると、ANAさんの787が訓練されていました(冒頭写真)。

ホンモノだ…。高度は、たぶん500くらいではないですかね…

やっぱりプロはすごいです…

 

 

  余談

 

そして余談ですが…

帰りの名鉄電車、1両目に乗っていたのですが、緊急停止したのです!
なにごと!? と思ったのですが、どうやら防護無線を受信したようで…
一瞬のことでわからなかったのですが…

運転手さん、防護無線受信で間髪入れず躊躇なく非常ブレーキで止まりましたね。
ほんと、プロはすごいな、と思いましたよ!
 

さて、そんなわけで、みなさんも飛んでみませんか。