不調になるのはなぜか | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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楽器をやっていると、調子のいい日もあれば悪い日もあります。そういうのはあまりないという人もいますよね。さて、でもなぜ調子は悪くなるのでしょうか。いろいろとあるのでしょうけど、決定的な原因はきっとこれ。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  調子が悪くなるのは…

 

世の中には、好不調の波があまりない人、逆に激しい人、いろいろいますよね。
ちなみにぼくは、わりと波が激しい人です(泣)。
調子が悪くなる原因は、管楽器でいったら…

  • 体調が悪い。睡眠不足やお肌やくちびるの荒れ…
  • 吹きすぎた。
  • 練習出来なかった。
  • 病気(風邪など)やメンタル。
  • 奏法や練習方法がよくなかったり…
  • 苦手な合奏や楽曲があったり…

ざっと考えてみても、ほんとうにさまざまな原因や要因があるように思うのです。
でももしかしたら、不調になるいちばん決定的な原因はこれかもしれません…
ずばり、奏法のことばかりを考えて練習しているから。
 

 

  奏法とは

 

奏法とは何でしょうか。
楽器を演奏するための、身体の使い方、ですよね。
求める音を出したり、それを自由にコントロールするために、身体をどう使うか…
つまりは、そういうことですよね。
さて、どうして奏法のことばかり考えて楽器を吹いていると、調子が悪くなるのでしょうか。
昨日はこれでうまく行ったのに、どうしてきょうはダメなんだろう…
そんな経験がある方も、きっとおられるのではないでしょうか。
そこにはいろいろな理由があるように思うのです。
 

 

  奏法はなにによって決まるのか

 

理想的な奏法って、なにによって決まるのでしょうか。それは…
どんな音を出したいのか、どんなふうに演奏したいのか、ですよね。
それ、明確ですか(自戒も込めて)。
あれっ、いつのまにか、『奏法』自体が目的みたいになっていたりはしませんか。
これ、もしかしたら、ありがちだと思うのです。
いわゆる、『奏法マニア』という状態。
でも、これではうまくいくはずがありませんよね。
目的がすり変わっているのですから。ほんとうの目的を忘れてしまっているのですから。
「この奏法をすればうまく行くはずだ」…
あれっ、なにがどう、うまく行くのでしょうか。

目的がちゃんと正確に見えていなければ、どんどんずれて行ってしまいますよね。
 

 

  奏法は誰が決めるのか

 

では奏法って、誰が決めるのでしょうか。
自分、ですよね。しかもそれは…
自分の『意識』ではなく、むしろ『無意識』だと思うのです。
身体が、やってくれるものだと思うのです。自動的に、ね。
(どんな音を出したいのか、どんなふうに演奏したいのかが明確であれば、ですが)
インナーゲームでいうところの、『セルフ2』ですね。

 


もちろん、一瞬では出来ませんよ。
セルフ2さんは、任されれば少しづつ、理想に近づいていってくれます。
でも、本来であれば自分の身体が自動的にやってくれるものを意識してコントロールしたら…
自分の自動機能を信頼せず、『意識』というエゴでそれを制御しようとしていたら…
ぎこちなくなる、戦いが始まる、うまく行かなくなるのは当たり前ですよね。
 

 

  どうしたら…

 

なら、一体どうしたらいいのでしょうか。
奏法のことなんか考えないのが、いちばん奏法のためにいいのではないか…
結局はそんなふうに思うのですよね。
でないと、永遠に迷路が続きますよね。
じゃあ、なにを考えて練習したり演奏したりすればいいのか、それは…
どんな音を出したいのか、どんなふうに演奏したいのか、ですよね。
それ以外にひとつ考えていいのは、管楽器でいったら、『どんなふうに空気が流れるのか』。
ほんとうにうまくなる人は、そんなふうに育ってきた人だと思うのです。

さて、あなたはなにを考えて練習したり演奏したりしていますか。