それぞれが意思を持つから… | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさんはグループや組織、世の中がスムーズに動いていくためにはどうなるのがいいと思われますか。個々は意思を持たず、上の言いなりで従順であるのが良いと思われますか。そう考えがちな人っていますよね。でも…

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  グループ

 

グループが、集団がうまくいくには…
トップに従順に従うことが有益なのでしょうか。
そもそも、集団の意志決定ってなにによるのでしょうか。
リーダーの意思でしょうか。それとも、全員の意思の合意でしょうか。
後者ですよね。後者なのです。健全な集団なら、そうなのです。
昔、みんなで決めたことをそのあとで簡単に反故にするリーダーがいました。
何度も喧嘩しましたよ。昔の話ですが…
「意見を述べる立場にない」?
そんな人はいないのです。

たとえば、自衛隊という組織があります。
上官の命令には無思考に絶対服従?
上官が黒と言ったら白でも黒?
これは、ある元幹部自衛官の方が言われていたことなのですが…
上官の命令がもし間違っていると判断したなら、修正を進言するのは下の者の役目なのだ、と。
なにしろ、間違っていたら時には生命に関わりますからね。
そういう進言が出来ない人、世の中に多すぎませんか。多少自戒も込めて…
 

 

  合奏

 

合奏やアンサンブルの音楽って、どうやって出来るのでしょうか。
誰がつくるのでしょう。指揮者でしょうか。
個々の奏者は指揮者にただ従うことで、合奏が出来るのでしょうか。
アンサンブルは、リーダーにただ従うことで、まとまった演奏が出来るのでしょうか。
個々の個性をいかに消し去るかが、いい集団や合奏をつくる第一歩だ…
そういう考え方を聞いたこと上がります。
それ、とんだ勘違いです!

合奏というのは、個々の意思や個性、主体性があって、初めて成り立つものなのです。
指揮者一人が出来る範囲なんて、たかが知れています。
それは決して小さくはないですが、個々の奏者が作り上げている部分の方がずっと多いのです。
あっ、でも決して、指揮者に逆らえとか戦えとか言っているわけではないですよ。
そういうのもまた、違うと思います。
互いに主体性を持って協調することで、音楽が出来ていくのだと思うのです。
なのに個性を消すなんて、もってのほかです。
 

 

  人間は考え、感じる

 

人間って、考える生き物です。
動物も考えるでしょうが、人間ほどには知的ではないですよね。わからないけれど…
ひとりひとり意思を持つことが出来る、個性もある存在です。ご存じでしたか。
機械ではないのです。ただの歯車ではないのです。
考え、判断し、意思を持った個性的なひとりひとり。
だから、人間の存在価値があるのです。
コンピューターには決して出来ないことです。

最近はGPTなんてものも出てきましたが、それだって所詮はプログラミングされたものです。

 

 

  それぞれの意思と主体性

 

そういう、ひとりひとりの意思と主体性、それが集まって集団やグループ、組織をつくる。
それが、人間です。
ひとりひとりの意思がうまく融合して、いいグループや合奏が出来る。
さて、ではそこで必要なことって、なんでしょうか。
ひとりひとりが、自分の意思をうまく出せること、そして、ほかの人の意思を感じ取れること。
言うのは簡単ですが、これ、うまく出来ないことって少なくないものかもしれません。
伝えられない、伝えるのが下手、受けとるのが下手…、自戒も込めて。

みなさんはどうですか。
SNSなど、まともなコミュニケーションが出来ない人、いるでしょう。
 

 

  これから必要とされるもの

 

これからの社会で必要とされる人って、どういう人なのでしょうか。
歯車?
それ、要りませんよね。それなら機械で十分です。
コンピューターだって今後さらに進化してくる。そうするとさらに…
機械やコンピューターには出来ないこと、意思を持ち、それを生かしていける人、
そんな人が、これからさらに必要とされていくのだと思います。
このこと、特に学生さんたちには忘れないでほしいと思うのです。

さて、あなたはただの歯車になってはいませんか。