金管楽器のみなさん、ロングトーンとリップスラー、どちらを先に練習しますか。ツイッターで訊いてみました。これ、どういう意図でロングトーンするかによって変わってくると思うのです。さて、ロングトーンって何?
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
アンケート
みなさんは、ロングトーンとリップスラー、どちらから練習しますか。
アンケート、たくさんの回答をいただきました。ありがとうございます!

ロングトーンを先にするという方が、リップスラーの倍以上ですね。
一方で、リップスラーからするという方たちからの声も、たくさんいただきました。
たとえば、リップスラーで柔軟にしておいてからロングトーンで音色を追求するのだ、と。
ロングトーンはしないという方もおられましたね。
両方の声がある原因として…
ロングトーンをどんな意図でやるかということが関係あるのではないか、
そんなふうにも思うのです。
そこで、きょうはちょっと書いてみました。
まっすぐ伸ばす?
ロングトーンって、なんでしょう。
音をまっすぐに伸ばす練習?
同じ強さで、同じ高さで、揺れないように、どれだけ伸ばせるかの練習?
固める練習なのでしょうか。
動かないこと?
それだと、ちょっと違うように思うのですよね…
変化しないことではない
ひとつの音をまっすぐに長く伸ばすことを考えてみましょう。
それは、変化しないことなのでしょうか。固めること?
違います。違いますよね。
伸ばしていけば、身体の中の空気はだんだん少なくなっていく。
と、同じように身体を使っていたのでは、まっすぐにはなりません。
そうではなく、身体の使い方が変化していくことなのです。
でないと、まっすぐにはなりませんよね。
ところで…
音楽の中では
実際の音楽の中で、まったく変化しないまっすぐな音ってどれほどあるのでしょうか。
じつはそういう音ってほんとうは、ほとんどないのではないかと思うのです。
たとえばメロディやオブリガートの中に長い音が出てきたら…
変化のないまっすぐな音で奏でてしまっては、多くの場合は不自然です。
演奏が自然に聞こえない原因がこれであることって、少なくないのです。
変化しないで無機的にまっすぐなものって、自然界には存在しない。
なら、なぜ、なんのためにロングトーンをするのでしょうか。
ただまっすぐに伸ばすことが目的ではないですよね、ロングトーンって。
動くロングトーン
ある先生が言われたのです。『動くロングトーン』と。
同じ音を、同じ強さでただ伸ばすだけのロングトーンではなく、変化するロングトーン。
たとえば強弱が変化する。
クレシェンド、ディミヌエンドをつけたロングトーン。
たとえば音が変化する。
途中で音が変わったり、トロンボーンならグリッサンドを入れたりしたロングトーン。
ぼくもじつは、ただ同じ強さで1つの音をまっすぐ伸ばすだけのロングトーンってやりません。
そもそも、たとえばレガートのフレーズだって、言ってみれば動くロングトーンですしね。
ロングトーンとは何か
さて、では、ロングトーンって何でしょうか。
対話、ではないでしょうか。
そりゃあ、どんな練習だってある意味対話なのでしょうけど、ロングトーンは特に、
自分の音との対話、なのだと思うのです。
響きや、音のスタート、音のつながり、息の流れ、
そういうものとの対話。
強弱をつけたロングトーンって、やりようによってはけっこうハードだったりします。
なのでそういうロングトーンは柔軟のあとにしたいかな、と、ぼくは思うのですよね…
さて、みなさんはどんなロングトーンをいつされますか。
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