頭を使うことと頭を使わないことと | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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楽器の練習や音楽、「頭を使ってやりなさい」とか「考えて練習しなさい」なんて言われたこと、ありますよね。よく言われることです。考えて練習することはとても大切ですよね。さて、でも、何を考えるのでしょうか。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  考えること

 

「考えて練習する」…、何を考えるのでしょうか。

  • どんな音を出したいのか
  • どんな手段で表現するのか
  • どんなふうに身体を使うのか
  • どんなやり方を試してみるのか

頭を使う、考える…、実はそれは、イメージすることだったり観察することだったり、
むしろそのほうが多いようにも思うのです。
理屈というよりも、そういうことだと思うのですよね。
音楽って、理屈から導き出されることってじつは少ないように思うのです。
 

 

  観察すること

 

では、「観察すること」は…、何を観察するのでしょうか。

  • どんな音が出ているのか
  • どんな表現になっているのか
  • どんなふうに身体を使っているのか
  • 管楽器なら、どんなふうに息が流れているのか

観察することとはつまり、意識を向けること。
でも一点に意識を向けてしまうと、ほかのものが見えなくなる。
意識を広く、活性化して。
 

 

  考えているうちは…

 

「考えて」、「頭を使って」…、でも、考えてやっているうちはダメだったりもします。
演奏することって、いや、演奏に限らず…
どんなに理想的で正しいことであったとしても、頭で考えてやっているうちはダメなのです。
練習していると、思うことがあります。
「こっちでいいのだけどね、でも、これじゃダメなんよ」って。
考えて、頭で制御してやっているうちはダメなのです。いや、
頭で制御しようとしているからダメなのだとすら、言えるように思うのです。
そういう意味では、頭を使わないことも必要なのかもしれません。
思考を排すること。
 

 

  考えなくても出来る

 

考えて出来たことを考えなくても出来るようにする、これが練習だとも言えるように思います。
無意識に、自然に出来るように…
何も考えなくても、意識しなくても、自然に身体が動くようになることってありますよね。
なぜだかあるとき、スッ、と出来るようになる。
ではそれって、たくさん練習を積んだからなのでしょうか。
どうやら必ずしも、かけた時間には比例しないように思うのです。
むしろそれを邪魔しているのは、思考だったりするのかもしれません。
頭で考えてやっているから、いつまでたっても自然に出来るようにならない…
しばらくそれをやめてみると、なぜか出来るようになっていた、そんなことってありませんか。
 

 

  頭の使い方は大切

 

「頭を使って」、「考えて」とはいっても、その『頭の使い方』って大切なのです。
使いようによってはむしろ、上達のためにマイナスになったりもする。
そして、頭を使うとはいっても、それはじつはイメージだったり観察だったりする。
そういうことって少なくないように思うのです。
思考は、むしろ邪魔になったりもする。
頭を使うことと、頭を使わないことと…

さて、みなさんはどんなふうに頭を使っていますか。