沈黙の艦隊を観てきました! | フクロウのひとりごと

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先月末公開された映画、沈黙の艦隊を、昨日のレイトショーで観てきました。じつは原作は何度も読んだことがあるのです。制作のニュースが流れてからずっと楽しみにしていた映画、どうだったのか感想を書いてみます。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  沈黙の艦隊

 

沈黙の艦隊は、かわぐちかいじ氏の漫画。講談社のモーニングで連載されていました。

原子力潜水艦が反乱逃亡する話。90年代前半あたりの作品。もう30年も前なのですね。

単行本は全32巻になります。

これ、自分では持ってはいないのですが、以前まんが喫茶で何度も読みました。

それくらい面白く、のめり込んだお話。オススメ漫画ベスト5には入りますね。

でも、そのストーリーやスケールの大きさから、実写映画化は不可能と言われていた作品。

(アニメ化は過去にされたのですよね…)

それがなんと映画になるという衝撃的なニュースが、今年初めに流れました。

それでもう、ずっと楽しみにしていたのです。

 

 

 

  期待

 

この作品、防衛省と海上自衛隊が全面協力!

これは期待が持てます!

海上自衛隊全面協力といえば、以前、亡国のイージスという映画がありました。

福井晴敏氏の小説を映画化したもので、これはネットで観たのですが…

これもほんとうに面白かった!

なので、今回も期待大なのです。

予告などを見ると、たとえば『たつなみ』副長の速水が女性だったりと、

なんだか原作と違うところもあるようですが、さて、どうなのか…

 

 

  観てきました

 

実際観てきてどうだったのか…

はっきり言って、面白かったです。期待以上!!

もう一回観たいです!!

最初のレクイエムはモンダー版だな、とか(マニアック)、

ジュピター(モーツァルトのね)にからめて戦闘が展開されるところなんかも良かったですね。

原作を知っていると特に、ニヤリとしてしまう部分です。

どれが実際の艦でどれがセットなのかわからないくらい(艦内は?)、リアル。

「ソナー」ではなく「ソーナー」と言っているところなど用語の使い方もリアルで、

さすが自衛隊が全面協力しているだけのことはあると感じました。

 

 

  キャラクター

 

出てくるキャラクターは、前出の速水やこまかな設定なども含めて、原作とは違います。

原作にないキャラクターも出てきたりもしますが、でも、それも良かったですね。

映画に出てくるそれぞれのキャラクターに引き込まれました。面白かった!

たつなみの場面なのですが、副長(3佐)と2曹があんなにフランクに話したりするのかな…

実際の潜水艦ではどうなのでしょうか。いろいろ興味が湧くところです。

でも、そういうシーンも含めて、それぞれのキャラクターの性格が感じられて良かったです。

 

 

  ストーリー

 

ぼくは原作を何度も読んでストーリーをよくわかった上で観たのですが、

原作を知らずに観た人は、どう感じるのだろう…

ストーリー的には、あの映画はまだプロローグという感じで、

あの先にまだ壮大なストーリーがあるのです。

なので、ぜひ続編も見たい気がしますね。

でも、原作の持つ大きなテーマみたいなものは表現出来ていたように感じました。

あの先どうなるのかを知りたい方は、ぜひ漫画を読んでみてください。

 

 

  現実世界との違い

 

ただ、原作も映画もそうですが、現実世界と違うところもあります。たとえば…

ストーリーのポイントのひとつは、シーバットが核兵器を搭載しているか否かということ。

でも実際には現在、米軍の核魚雷は廃棄されており、攻撃型原潜に核はありません。

そして実際の対潜戦はあんなにわかりやすいものではないとも聞きます。

とはいえ、フィクションとしては面白く、とても楽しめるものであることは事実。

というわけで、多分公開終了までにもう一度観に行くと思います。

 

さて、沈黙の艦隊、みなさんは観られましたか。