のど自慢がカラオケに!? | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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いつもなら毎月1日は前月に多く読まれた記事ベスト5をお送りするのですが、それは明日にして…。みなさんNHKのど自慢ってご存じですよね。毎週日曜お昼の番組。あれが今月からリニューアルするそうなんですが…

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  のど自慢がリニューアル

 

こちらが、NHKのど自慢公式ツイッターのツイートです。

 


のど自慢って、どのくらい続いている番組なのでしょうか。
調べてみたら、1946年に始まっているんですね。

テレビでの放送が始まったのは1953年だそうです。
来年で80年を迎える長寿番組なのですね…
『もっと楽しんでいただくためのリニューアル』だそうですが、気になるところが…

カラオケ伴奏で、誰でも、どんな曲でも気軽に挑戦できます。

というところ。
えつ、カラオケになるの!?
のど自慢といえば、生演奏で歌うのがウリなのではなかったですかね…。これでは、
『当店のラーメンは今月からインスタントになりまーす』と言っているようなもの…
 

 

  紅白歌合戦が…

 

知る人は少ないと思いますが…
毎年暮れのNHK紅白歌合戦、あの番組もカラオケになりそうになったことがあるのです。
これは聞いた話なのですが…
ある年、NHKが、「今年から紅白はカラオケでやります」と言い出したのだそうです。
これには音楽業界が激しく反応。

大きな抵抗に出て、NHKもカラオケへの転換を諦めたのだと…
どんなふうに抵抗したのかは…、ちょっとここには書けません。
知りたい方は直接会った時にでも訊いてください。
なにしろ、『みんなで声を上げる』ということは、かくも大切なことなのです。
黙っていたら世の中ろくでもないことになってしまいますからね。
にしてもNHKさん、どうやらちっとも学習していないようですね…(呆)
 

 

  生の音楽とは何か

 

生演奏、生の音楽、それってなんだと思いますか。
それは、単なるリアルタイムということではないです。
(デジタルでは変換時に遅延が発生するため、文字通りのリアルタイムは存在しない)
聴く人が空気や空間を通して直接、音や気を感じ取るのが、生の音楽です。
それでしか伝わらないこと、感じ取れないことは少なくないのです。
どんなに技術の粋を集めてすばらしい伝送再生装置を用いても、決して伝わらないもの。
だからわざわざその空間、コンサートに行くわけです。
配信も放送も録音物も、同じ空間を共有していないので、生の音楽とは違うものです。
 

 

  カラオケ

 

あらかじめつくられた録音物に合わせて歌うのがカラオケです。
ところで、ひとり多重録音(マルチ録音)ってされたことある方おられますか。
やってみるとわかりますが、なかなか難しいですよ。なぜかというと…
相手は決して合わせてはくれないからです。それに、顔も見えない。
自分で録音したのだから、相手といっても自分なのですけどね…
それとこれとはちょっと話が違うかもしれませんが…
録音に合わせて歌うのでは、なんとも風情がないとは思われませんか。
それがどんなに豪華な録音だったとしても、ね。
生の演奏に合わせて歌うのが、のど自慢の良さだったのではないでしょうか。
もう番組名変えた方がいいですね。

『NHKのど自慢』ではなく『NHKカラオケ大会』に。
案の定、否定的なコメントが目白押しです。
 

 

  明日の

 

明日は日曜日ですね。
明日の放送が、リニューアル後最初の放送。
さて、どんなふうになっているのでしょうね…
といっても、もう久しく観ていないのですけどね、のど自慢…
というか、うちにはテレビはないです(爆)。
どうしてテレビ離れが進んでいるのか、テレビ業界さんは考えた方がいいです。
その原因は、単にインターネットの台頭ばかりではないと思いますよ。

さて、この話、みなさんはどう思われますか。