ダイヤを捨てても石は拾うな | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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『ダイヤを捨てても石は拾うな』というのは、パイロット訓練生採用における格言なのだそうです。向いていない人、適正のない人って、いるのだそうです。厳しい世界ですね。さて、では、音楽の世界はどうでしょうか。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  厳しい世界

 

今、NHKの連続テレビ小節『舞いあがれ』はパイロット訓練生のお話なのだそうですね。
うちにはテレビがないので(笑)観ていませんが、厳しい世界が描かれているでしょうか。
鬼教官が出てきたりして…
でも、あの世界が厳しいのは当然なのですよね。
なぜかというと、たくさんの人の生命がかかっているからです。
そもそもパイロットの世界って、まずシステムが厳しいのです。
パイロットになるのにも、そしてなってからも、たくさんの試験やチェックがあるのだそうです。
そして、もし同じ試験に2回落ちてしまったら、その時点でパイロット人生は終わり。
もう二度と、操縦桿を握ることは出来ないのだそうです。
 

 

  適性

 

そして適性というのもあって、
パイロットになってはいけない、操縦桿を握ってはいけない人というのは歴然といるのだとか…
だから、『ダイヤを捨てても石は拾うな』なのですね。
地上の道路には石ころがたくさん走っていますけどね…
パイロットさんの話では…

パイロットにいちばん向かないのは『一点集中型』の人なのだそうです。
ひとつのことに集中すると、それしか出来なくなる人。つまり、マルチタスクが出来ない人。
操縦しながら、あたまの中ではちょっとした計算ぐらい出来なくてはいけないのだそうです。
そして飛行機の操縦って、難易度はクルマなんかと全然違いますからね!
 

 

  音楽の世界では…

 

どんなに訓練しても、どんなに努力しても、パイロットになれない人はいる。
(ぼくにもきっとムリなんじゃないかな…)
適性のない人。
では楽器や音楽の世界にも、そういう人っているのでしょうか。
どう思われますか。
努力すれば必ず出来る?
人が10やって出来ることを20や30やらないと出来ない人というのはいますよね(自分も)。
でもその分、その人は人より濃い経験値を得るんだという話を、以前に書きました。
でもパイロットの世界では訓練時間も決められていて、

その時間内に技量に達することも適性なのだとか…
 

 

  適性のない人

 

音楽の世界に『適性のない人』がいるのだとしたら、それはどんな人なのでしょうか。
音感がない人?
あのね、音感なんていうものはね、いくらでも育てることが出来るものだと思うのですよ。
もちろん、大人になってからもね!
適性がない人がいるのだとしたら、やっぱり『一点集中型』、というか、
自分だけの世界に閉じこもってしまってまわりを意識に入れることが出来ない人、

かもしれませんね。
あれって、もはやなにか根本的なものがあるのではないかという気がするのですよ…
まわりが意識に入らないのでは、アンサンブルや合奏は出来ないですからね。
 

 

  いちばんの適性

 

でもね、音楽の世界でいちばん必要とされる適性はなにか…
それはやっぱり、継続できること、やり続けることが出来ること、なのではないかと思うのです。
あきらめないこと、やめてしまわないこと、モチベーションを持ち続けること。
結局はそれが、いちばん難しく、いちばん大切なことなのではないかと思うのですよね。
以前、ずいぶん前にこんな記事を書いてたくさん読んでいただきましたが…

 


パイロットの世界と音楽の世界、やっぱりちょっと違っているみたいですね。

さて、適性、あなたはどう思われますか。