みなさんは1日どれくらい練習しますか。バテるほど練習したら、「よく練習したなぁ」と達成感があったりしますか。「バテてからが練習だ」なんて言っていた人もいましたね。でもちょっと待って。それってどうなの?
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
何のために…
まず最初に考えてみましょう。
練習って何のためにするのでしょうか。
達成感を得るためでしょうか。
安心するためでしょうか。
満足するためでしょうか。
鍛えるためでしょうか。
確認するためでしょうか。
さて、どうですか。どう思われますか。
練習って、『より望む状態に変化するため』に、するのだと思うのです。
バテるほど…
とはいえ、バテるほど練習して、
「きょうはよく練習したなぁ」と達成感を持った経験、ぼくもあります。
でも、それってどうなのでしょうか。
同じ練習を同じだけしてバテなかったら、その方がいいでしょう。
そして、そんな程度の練習ではバテやしない人も、きっといるでしょう。
それに…
『バテてはいけないんだ』と言われる方もおられますよ。
バテてはいけない
バテるって、筋肉に負荷をかけて疲労させることですよね。
さて、それに何か効果があるのでしょうか。
負荷をかければ鍛えられる、でしょうか。
そもそも、練習って鍛えることなのでしょうか。
そういう意味合いがないとは言いませんが、
練習って、望む状態に近づくための実験と反復をすることだと思います。
そして、バテるほど負荷をかけるのは、はたして鍛える効果があるのか…
そこには、崩れる恐れもあります。
そして、同じことがバテないで出来れば、その方がいい。
日々同じ練習をして同じようにバテているのだとしたら、進歩がないとも言えます。
それを克服するのに必要なことは、鍛えることではないかもしれません。
それに、バテ癖がついてしまってはよくありませんし、だから…
やっぱりバテないように練習するのがいいと思うのです。
身体的なバテ
さて、バテるのにもいろいろなタイプがあります。
もしバテたのなら、どんなふうにバテたのかを観察してみましょう。
どこかが痛くなった? → ムリな使い方をしているせいかもしれません。
どこがバテたのか、その部位は?
そもそも、バテたのでしょうか、それとも崩れたのでしょうか。これ、混同してはいけません。
もし後者であるのなら特に、落ち着いて何かを見直してみる必要があるのかもしれません。
バテは、成果、ではなく、なにかのバロメーターだと思いましょう。
精神的なバテ
これはいわゆる、『集中力がなくなる』というものです。
集中力が切れた状態でムリに練習を続けても、効果はありません。
むしろ逆効果にすらなりかねないかもしれませんね。
そして、連続1時間集中力が続く人は少ないのではないかと思います。
なので、その前に休憩を取る。
たとえば2時間練習するとします。
ぶっ続けでやるのか、それとも30分づつに分けて4回やるのか…
どちらがいいと思いますか。
後者をオススメしたいです。
出来るだけフレッシュな状態で練習する。
バテないで、できるだけ疲れないで練習する、大切なことだと思います。
さて、バテるほど練習して達成感に浸っていたりしませんか。