分数コード | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさんコードネームって読まれたり書かれたりしますか。出てくることは少ないですが、『分数コード』ってありますよね。スラッシュや分数で書いてあるコードネームです。これ、2種類あると認識しているのですが…

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  分数コード

 

分数コードの書き方としては、おそらく冒頭画像の3種類。
この中で、スラッシュで書いたものと分数で書いたもの、
みなさんどういうふうに捉えておられますか。
ぼくは、こんなふうに認識していたのです。
文章で書くのは難しいので、楽譜で示します。たとえばこんな感じで…

 

 

左はG7onF、ハ長調でいったらV2、つまり属七の第3転回形。

右はFadd9(+11,13)、いわゆるアッパーストラクチャートライアド。
2つの表記はまったく違う意味になると認識していたのですが…
さて、これ、ほんとうのところはどうなのでしょうか。
 

 

  アンケートしてみました

 

さて、実際どうなのか。
調べてはみたのですが、なんだか判然としません。
そこで、ツイッターのアンケートで訊いてみました。

 



有効投票数92票

たくさん投票いただきました。
選択肢の中に、『この逆である』というのを入れ忘れてしまったのですが、

それは多分ないでしょうね。
で、結果は…
どちらで書いても左の意味で捉えている人がいちばん多いのですね。
でも一方で、説明の通りだという方も1/4近くおられます。

 

 

  実際どうなのか

 

正式にはどうなのか…
これは、どうやらはっきり決まっていないようですね。
そもそも、コード(トライアド)の上にコードが乗るという概念が、あまり一般的でない…
そういう背景があるようです。
ぼくが画像のように認識していたのは…
アッパーストラクチャートライアド(コードの上にコードが乗る)を習った時、

そう教わったから。
ただ、実際楽譜を書いていて、アッパーストラクチャー表記を使ったことはない気がするし、
実際の楽譜でそういう表記に出会った記憶も、ほとんどないのですけどね…
 

 

  アッパーストラクチャー

 

では、アッパーストラクチャートライアドは一般的ではないのか…
コードネームとして書かれることは少ない、ほとんどないのかもしれません。
それらはほとんど分数ではなく、数字を使って書いてしまいますからね。

(たとえばadd9,+11,13みたいに…)
ぼくもそうです。
でも、アレンジやアドリブでの考え方のひとつとしては、よくあるのではないでしょうか。
JJの『Blue Trombone』


 

1分48秒、2分8秒、2分21秒、2分26秒、2分34秒からのフレーズなどそうですよね。

 

 

  書き方

 

さて、書き方の決まりがないのなら、誰か制定しませんかね…
アッパーストラクチャーだとわかる、

つまりそれが単音ではなく和音だとわかるように書けばいい、
そんな意見もありました。
たとえば、G△/F△のように。
なるほど、これならわかりやすいかもしれませんね。
ぼくは、アッパーストラクチャーではない普通の分数コードを書くことはあります。
それらは分数を使わずスラッシュを使って書くことにしています。
分数で書くと、アッパーストラクチャーと捉える方も一定数おられると思うからです。

自分を含めて…

さて、みなさんはどんなふうに捉えておられますか。