なぜそうするのか | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさんは、なにかをおぼえたり取り組んだりする時、それがなぜそうなるのか、なんのためにそうするのか、そういう根っこを理解しないと出来ない人ですか。それとも、そんなことには関係なく出来てしまう人ですか。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  

 

トランペット奏者の荻原明さんが、こんな記事を書いておられました。

 

 

さて、どう思われましたか。
ぼくも、なぜそうなるのか、なぜそうするのか、なんのためなのか、

それを理解しないと出来ない人です。
きっと多くの人はそうなのではないでしょうか。
軸、根っこ、目的、理由、本質…
そういうものって、とっても大切なように思います。

それを忘れてしまったのでは意味がないと思います。

 

 

  数学

 

とはいえ、ぼくは数学は得意だったのですよ。中学まではね。
中学の数学の先生が時々、『実力錬成問題』といって、難問を集めた宿題をくれたのです。
見開きのプリントで、「解けたら解いてみなさい」って…
じつはそれが楽しみだったのですよ。
考えて答えにたどり着くのが快感でした。
ひとつの問題を3日考えたこともありました。
でも、高校の数学はダメでしたね…
たとえば『ベクトル』なんていうわけのわからない概念が出てきた時点で涙目でした…
理解できないことは圏外にしてしまう性格…

 

 

  理屈なんて…

 

荻原さんの記事のなかで、特に共感するところ…

理屈なんでどうでもいいから公式に当てはめればいいんだよ

ぼくもこんなことを言われたら心のシャッターを閉じたでしょうね。
こんなことを言われれば、数学が大嫌いにもなりますよね。
理屈、なぜ、なんのためにそれをするのか、そこのところがいちばん大切なのに…
なぜそうするのかがわからなかったら理解もできないし、それでは到底おぼえられません!
でもこれ、荻原さんも書かれているように、音楽もおんなじだと思うのです。

 

 

  なんのために

 

この練習はなんのためにやるのか…
なぜ、これをやるのか…
なぜ、こうなっているのか…
たとえばそういう根っこを理解しないまま、ただやるだけの練習、それには意味がない、
そんなふうに思います。
演奏や合奏でもそうです。
なぜ、そうするのか、どうしてこうするのか、それを理解していなかったら…

それでは説得力は生まれない、そんなふうに思うのです。

 

 

  とにかくやりなさい

 

理由も理屈も説明されないまま、理解できないまま、「とにかくやりなさい」…
とにかくこれをやりなさい、とにかくこうしなさい…
こんな指示では、害にしかならないように思います。
それ以前に、指示を出す方が『なぜそうするのか』をわかっていない、
そんなことも少なくないかもしれませんね。
だとするなら、そんな意味もわからず出す指示に効果なんかない、

ほんとうに害しかないように思います。
言葉だけが一人歩きして、それが弊害になってしまっていることって少なくないと思うのですが、
その根本的な原因って、根っこがないことだと思うのです。
「とにかく言われたとおりにしなさい」なんて、最悪です。

それでは『根なし草指導』ですね。

 

 

  理解してからやる

 

どうしてそうするのか、なぜそれをやるのか、そういう根っこって、とても大切です。
それを理解してからやる、理解したからやる。
なにごとにおいても、なにかに取り組むとき、これって大切なことです。
それがあるから、ちゃんと正しい目的に向かっていける。

さて、目的、根っこ、ちゃんと理解してやっていますか。