恋をすると音楽の聞こえ方って変わると思いますか。恋をすると演奏って変わると思いますか。人間って、いろいろな記憶がいろいろな音楽と結びついていたりするものですよね。その曲を聞くと思い出す記憶、あります。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
恋をすると…
恋をすると、音楽の聞こえ方は変わるのか…
恋をすると、演奏は変わるのか…
みなさんはどう思われますか。
ぼくは、変わると思います。
なぜ、どこが、どうして…
それはわかりません。
でも、たとえば恋したことがない人に、恋の歌は歌えないでしょ。
精神的な共感がなかったら、役者さんだってその役を演じられないと思うのです。
音楽も、それと同じなのではないかと思うのです。
恋していたら、たとえば恋の歌はきっと、すごいリアリティを持つと思うのです。
誰に向けて
演奏って、誰に向けてしますか。お客さん?
もちろんそうなのでしょうけど、それだとなんだか漠然としていませんか。
顔、見えていますか。
指導校で、こんな実験をしてみたことがあります。
生徒に、まず普通にいつものメロディを吹いてもらいます。一人でね。
そしたら次は、その子の前に誰かに立ってもらって、
「今度はこの人に伝えようと思って吹いてみて」と伝えて、もういちど吹いてもらうと、
明らかに演奏が変わるのです。説得力が!
心の中で
なら、心の中で、大好きな人に届けるつもりで、その人のことを思いながら演奏してみる。
きっと変わりますよね、演奏は。
もちろん、たくさんのお客さんに届けるのもいいと思います。
コンクールであれば、審査員に届けるというのも聞きます。
でも、誰か特定の人を思い浮かべて、
その人に届けるつもりで演奏するのもアリだと思うのですよね。
『大好きな人に届ける』んだと思ったとします。
そしたら、その人をどれくらい好きなのかって、演奏にあらわれると思うのですよ。
歌詞やストーリーを考える
これは高校の頃なのですが、声楽でコンコーネ(なつかしい)をレッスンしていただいていて…
「次回までに、この曲の物語を考えてきなさい」という課題が出たことがありました。
恋の話を考えるのは照れくさかったので、それとは違う話を作っていったのですが、
「恋の話がよかったなぁ…」と言われましたよ案の定…
でも、そうやってストーリーがつくと、
それがイメージとなって演奏に説得力が出るということもありますね。
また、たとえば課題曲のマーチなど、最初から最後まで歌詞を付けている学校もありました。
これも、いいアイディアかもしれませんね。
音楽と記憶
音楽と、イメージ、記憶って、心の中で結び付いていたりするものです。
その曲を聞くと、そのときの記憶とか気持ちとかが甦ってくる…
ありますよね、そういうことって。
たとえば、この曲を聞くと、その頃に好きだった人のことが思い出される…
ぼくは、アンダーソンの『舞踏会の美女』とか、ドボルザークの弦楽セレナーデとかですね。
まだまだありますが…(爆)
たとえばそういう曲を演奏するときにも、
そんな記憶や気持ちが音楽に乗ったりするものだと思うのです。
演奏って
演奏って、もちろん楽譜からよく読み取って、その上で、定石とか様式とか分析とか、
そういういろいろな論理によって導き出されるものです。
でも、だからといってそれがすべてではないと思うのですよね。
だって、人間が奏でるのですから。
気持ちとか、心とか、想いとか、情熱とか、共感とか、そういうものも不可欠だと思うのです。
そういうものが乗って初めて、ほんとうに素晴らしい演奏、音楽になるのではないか…
そんなふうに思うのです。
だから、コンピューターには出来ないのですよね。
あぁ、人間ってすばらしい!
さて、みなさんは、恋をすると音楽は変わると思われますか。
