失敗も含めて… | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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楽器をされているみなさん、練習することは、楽しいですか。それともむしろ苦痛だったりしますか。

じつは苦痛だという人、それはなぜなのでしょう。これ、楽器の上達に大きく関係すると思うのです。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  失敗も含めて…

 

noteに、こんな記事を見つけました。

読んでみてください。

 

 

さて、どう思われましたか。

共感できるという人、少なくないのではないでしょうか。

 

 

  リコーダー

 

このnoteを読んで、思い出したことがあります。

小学校の音楽の授業、時々リコーダーのテストがありました。

教科書の曲を、ひとりずつ吹いていくのです。

で、吹けないと不合格となり、放課後残って練習。

出来るようになったら職員室に行って先生に聞いてもらい、合格になったら帰れる…

じつは、ぼくは居残り常連でした。全然吹けません!

「楽譜をよく見れば吹けるだろう!」…、先生のあの一言、忘れません。でも…

どんなによく見ても、吹けるようにはなりません。

まともに合格をもらえたこと、一度もありませんでした…

 

 

  楽しいかどうか

 

楽譜から音楽をつくれるようになる、それは大切な能力です。

でも、最初からそれが出来る人はいません。

楽譜なんて、小学校の頃のぼくにとっては、ただわけのわからないものでしかなかった…

しかも、読めないと不合格を宣告され、放課後残されるのです!

中学になっても、わけがわからないのに変わりはなかったけれど、

中学校の吹奏楽部では、宝地図(楽譜)の解読は、楽しいものでした。

結果は…、まったく違うものになりました。

 

 

  ヴェノーヴァ

 

何年か前に、ヴェノーヴァという木管楽器を買いました。

ソプラノサックスみたいな楽器ね。

最初はまったく音が出ませんでした。

たまーに(せいぜい月1回程度)ちょっと吹くだけなのですが、

いつのまにか音が出るようになって、いつでも2オクターブ吹けます。

もう2ヶ月くらいは吹いてないですが、多分普通に2オクターブ吹けると思いまぬす。

何にも追われず、罰もなく、先入観も持たずただ好奇心だけで吹いたからでしょうね。

音が出なかった頃と今と、いったいなにがどう違うのか全然わかりません。

 

 

  意識無意識

 

いったいどこが違うのかわからない…

これって、身体、無意識に任せていたからですよね。

意識で、『こうしなさい』と制御していなかった。

もう二度と、音が出なかった頃に戻ることはないでしょう。

意識して制御することも、楽器の練習には必要でしょう。でもそれ以上に、

無意識に任せる、身体の自動機能を信頼することが大切なのだと思うのです。

noteにも出てきますが、これをインナーゲームでは『セルフ2』といいます。

そうすれば身体は、失敗からもちゃんと学んでくれます。

失敗って決して、忌み嫌うべきものなんかではないのですね。

 

インナーゲーム、この本は、楽器やスポーツをやる人は必ず読むべき1冊だと思います。

ぼくはこれで考え方が大きく変わりました。

 

 

 

  忘れること

 

楽器を練習していて思うこと、いろいろあるのですが、そのなかに…

忘れることも大切だな、というのがあります。

この前、進歩とは変化だと書きましたが、ほんとうに日々変化しています。

ずいぶん変わりましたが、どういう変遷を辿ってここに来たのか、もう思い出せません。

また、それが思い出せたとしても、べつに役には立たないとも思います。

日々、いろいろな観察からいろいろな意識を持って練習はしますが、

それは、どんどん忘れていってしまっていいことだと思うのです。

(セルフ1に主導権を握らせっぱなしにしていてはいけないのですね)

練習って、忘れていくことだと思いませんか。

 

さて、あなたは練習、楽しんでいますか。それとも、苦行ですか。