以前に大阪市長宛に実名で提言書を送った校長先生のお話、このブログにも書きましたが、
その校長先生を大阪市教育委員会が処分したというニュースが流れました。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
ある校長先生の提言
その校長先生が大阪市長へおこなった提言、そのことを書いたブログ、こちらです。
この提言、原文全文(リンク先の新聞記事にあります)を読んだのですが、
ほんとうに共感できる内容なのです。
きっと多くの先生が感じておられることなのではないですかね。
なのに…
教育委員会の処分
大阪市教育委員会が、この校長先生を処分したというニュースが…
ひとつのソースだけでは偏りますので、いくつかの報道などを貼っておきます。
文書訓告
処分の内容は『文書訓告』で、地方公務員法の懲戒処分ではなく行政処置、
つまり口頭注意と同じだそうですが、それにしても呆れた話だとは思われませんか。
市教委は、
独自の意見に基づき、本市の学校現場全体でお粗末な状況が露呈し、混乱を極め、子どもの安心・安全が保証されない状況を作り出している。
としているそうですが、お粗末なのも混乱させているのも教育委員会ではないですかね。
こんな処分を出して問題を受け止めず、市民の不信を招いているのは教育委員会でしょう。
言いなりにすることが…
教育って、言うことを聞くようにする、言いなりにすること、ではないと思います。決して。
ところが、教育委員会が教師や学校関係者を押さえつけて言いなりにしようとしているのです。
これでは、そういう間違った教育が為されるようになってしまっても仕方がありませんね。
『教育とは押さえつけることだと私たちは考えていますよ』と、世間に公表しているのと同じです。
教育委員会の愚かさが露呈した事例であるというふうにしか感じられません。
そういう意味ではほんとうに、『お粗末な状況が露呈』してしまっています。教育委員会の、ね。
実は昔から…
こんな話を聞きました…
『会社の方針に素直に従う人間が欲しいので、学校では生徒を押さえつける管理教育をしてほしい』
そんな要望が、経済界からあったのだそうです。昔の話。
そういう圧力に迎合して、従順なロボットを商品として生み出す教育がはびこるようになった、と…
呆れた話です。
特に大都市の教育委員会には(大都市だけではないのかもしれませんが)未だに、
そういう『従順ロボット製造志向』が残っているようですね。
今回の一件ではっきりと分かりました。
むしろそういうふうだからダメなのではないですかね、日本の企業って…。
ロボット製造
そういえば吹奏楽部(に限らないでしょうけど)の一部では、こんな話も聞きました。
言うことを聞くように、組織の統制が取れるように、まず最初に徹底的に個性を否定するのだと…
その話を聞いたときには、一体なにを言っているのか理解に苦しみましたね。
そんなやり方で、どうやって『音楽』をしようというのでしょうか。
いや、そういう団体は、最初から音楽などする気はないのでしょう。
ただ工業製品のような『音』さえ出れば、それでいいのでしょうね。
でも、それでは永遠に、機械以下ですが…
考え判断できる人間が
これからは自分で考えたり判断できたり、そういう人がますます求められるようになると思います。
言われたことしか出来ない、無思考で従順に従うだけの人間は要らなくなっていきます。
なぜなら、それだったらコンピューターの方がいいからです。
上の言うことは、たとえ間違っていても正しい?
そんな考え方だから、取り返しのつかない不正をおこなう企業が後を絶たないのです!
そこに属するひとりひとりが考え、判断し、動ける、
グループ、組織、企業、みんな、そうあるべきものだと思うのです。
人間にしか出来ないことを為せるような人を育てるのが、教育です。
大阪市教育委員会は猛省すべきだと考えます。
さて、みなさんは、どう思われますか。
考える立場にないとか言わないでくださいね。