いろいろな略称ってありますよね。略して言う言い方。
そんななかで、吹奏楽部独特の略した言い方って、いろいろあると思うのです。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
吹部
ある方が、Twitterでこんなことをつぶやいてみえました。
吹奏楽部を「すいぶ」って呼ばないで…
『吹部』…、うちのパソコンでは『すいぶ』と入力しても、こう変換してはくれません。
『令和』すら変換してくれるのに…
それくらい特殊な語なのですね。学校吹奏楽でしか使われていない言葉だと思います。
で、じつはぼくもあまり好きではないのです。『吹部』という言い方…
いろいろな略称
略称、略した言い方っていろいろありますが、中でも学校吹奏楽独特のものってあると思います。
『ぼーん』や『まっび』もそうですね。まっぴは音大生とかも使うかな…
オーケストラなどのリハーサルで、指揮者が「ぼーんのみなさん」なんて、まず言わないです。
ほかにも、『ぺっと』、『ぱーかす』、『弦バス』…、いろいろあります。
『弦バス』は特に、言わないようにしていますね。
コントラバスの人に言わせると、蔑称(さげすんで言う言い方)に近いようですから。
『吹部』という言い方
言葉から想起するイメージって、人それぞれなので正解はないと思うのですが、
ぼくがなぜ『吹部』という言い方が好きになれないのか考えてみました。
なんだかこの言葉からは、『競技をする団体』というイメージばかりが想起される気がするのです。
『音楽をする団体』というイメージが薄れていくのです。
もしそうなのだとすると、これはあきらかに退化です。
吹奏楽部って、音楽を奏でるのですから。
蔑称
音楽を奏でる団体と区別するために、そうではない団体に対してあえて『吹部』と言う、
という方もみえました。あえて蔑称的な意味合いで使うというのですね。
今はあまり使われなくなりましたが、『ガクタイ(楽隊)』という言葉があります。
敬意を込めて使われることもあれば、半ば蔑称的に使われることもある言葉だと思います。
蔑称としては、やはり、『音楽をしない』的なニュアンスがあるように感じます。
それに近いのかもしれません。個人のイメージですが…。
『吹部』という言葉にどんなイメージやニュアンスがあるのでしょうか。
それはひとりひとり違うでしょうし、もちろん否定するものではありませんが、でももし、
『音楽』ではなく『競技』をする団体というようなニュアンスがあるのであれば、ぼくは嫌いです。
時間の有効活用?
もちろん略称や略すことがいけないわけではないし、ぼくも使っているとは思うのですが、
やたら多くないですか、学校吹奏楽って。どうしてなのでしょう…。
もしかして、時間の節約? 無意識に、そういう意識があるのでしょうか。
たとえば全部の小節に小節番号を書いたりするのもそうなのでしょうか。
パッと合奏が止まって間髪入れず表面的な指示が飛ぶ。たとえば「○○合わせてください!」…
さらに間髪入れず全員「はいっ!!」
そして間髪入れず「○○小節目から!」
これまた間髪入れず演奏が始まる…
これ、時間の有効活用なのでしょうか。いい合奏、音楽づくりなのでしょうか。
これって、効率の良い合奏ではなく、ただの『儀式』なのではないのでしょうか。
言葉をイメージに変換したり、考えたりする時間って、やっぱり必要ですよ。
そして小節を数える余裕くらいはないと、『音楽』は奏でられないと思うのです。
音楽を奏でよう
何度も書いてきたことなのですが…
たとえば縦の線やピッチが合ったりバランスが取れたり、そういうのって、
音楽を求め、音楽を奏でようとした結果だと思うのです。
結果的にできるのです。
それを、『音楽』には目を向けず、『合わせてください』、『そろえてください』ばかり…
それって、まったく順番が逆だと思うのですよね。
ほんとうに、目に見える表面しか見ていないように思われるのです。
コンクールで勝つためには仕方ない?
いや、むしろ音楽を見ていないから勝てないのではないのですか。
音楽した結果として、賞がついてくる。ほんとうに上に行く団体はそうなのです。
さて、あなたの吹奏楽部は音楽を奏でていますか。

